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エアロスミスのスティーヴン・タイラーがツアー引退後初めて行ったライヴの音楽監督を務めたマット・ソーラム「彼はもうツアーはやらない」

2025/02/15 21:09掲載
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February 3, 2025 Steven Tyler Janie's Fund
February 3, 2025 Steven Tyler Janie's Fund
エアロスミス(Aerosmith)スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)は2月上旬にチャリティーコンサートを開催し、エアロスミスがツアーからの引退を発表してから初めてライヴ・パフォーマンスを行いました。この公演では彼の友人である元ガンズ・アンド・ローゼズのマット・ソーラム(Matt Sorum)が音楽監督を務めました。

ツアーからの引退は、声帯を損傷したタイラーについて「声帯の怪我からの完全な回復は不可能」であると判断したためでしたが、ツアーから引退したにもかかわらず、タイラーの歌声が力強いことに驚いたファンがいたことについて、ソーラムはラジオ局WBABの新しいインタビューの中で、こう話しています。

「ファンの中には“彼は歌えるんだ”と少し驚いた人もいた。スティーヴン・タイラーに何が起きているのか説明させてほしい。彼は本当に親しい友人だからね。俺らは(このチャリティ・ライヴのために)1日に10回も電話で話していた。最高だよ。彼は俺を信頼してくれていて、俺はとても光栄に思っている。彼は象徴的な人物であり、バンド活動一筋の男として、彼はこのライヴにコラボレーターやバンドメイトと一緒に仕事をする感覚を求めて、俺を(当日の音楽監督に)選んでくれた。俺は“わかった”と答えた。それから2か月間、俺たちは毎日話し合った。

で、とにかく彼はステージに出て歌った。それは彼にとって本当に大きな瞬間だった。彼はひどく怪我をしていたからね。彼はまたツアーに出るつもりなのか? いや、彼は出ない。スティーヴンは、多くのプレッシャーがあるため、フルのワールドツアーを行うという厳しい状況に身を置くことはできないんだ。シンガーでない人には彼が何を経験しているのか理解できないだろうが、彼は77歳で完璧主義者だ。完璧に歌えないのは彼を悩ませる。世の中の80%のアーティストのように、お金を取るために(録音済の)テープを使うつもりはない。彼はテープは使わないし、曲のキーも変えない。それが彼なんだ。彼は“俺はアーティストであり、シンガーだ。これは俺のバンドだ。50年間ずっとやってきた。完璧にできなければ、やる意味がない”と言っている。俺はそれを尊重している。そのことについて何度も彼と話をした。俺は“じゃあ、せいぜい4、5曲歌ってくれればいい”と言うと、彼は“それならできる”と言ってくれた。1公演だけ。将来的にはまたやるかもしれないし、同じくらいの曲をやるかもしれない。

俺は“ああ、彼が歌っている。行けなかった”とコメントしているファンに説明したかったんだ。(エアロスミスがツアーをキャンセルしたことで)多くの人ががっかりしたが、最もがっかりしたのはスティーヴン・タイラーだ。だって、彼はファンのことが大好きだからね。俺は彼のことをよく知っている。彼はそれを喜んでいなかった。彼がステージに立ったのを見て、俺は涙を流した。本当に素晴らしかった。彼にはもっとできるはずだから、もっとできるようになることを願っているよ。(ライヴ・パフォーマンスは)彼の血の中にあるものだからね」

以下は当日のファン撮影の映像