ジミヘン／デッド／キッス／ヴァン・ヘイレン等のポスター制作　グラフィック・アーティストのデヴィッド・エドワード・バード死去

ジミ・ヘンドリックス、グレイトフル・デッド、キッス、ヴァン・ヘイレンなどのポスターを制作した、グラミー賞受賞歴のあるグラフィック・アーティストのデヴィッド・エドワード・バード（David Edward Byrd）が死去。ニューヨーク・タイムズ紙によると、バードは2月3日、新型コロナウイルスの合併症として肺炎を発症し、ニューメキシコ州アルバカーキの病院で亡くなりました。83歳でした。

デヴィッド・エドワード・バードはポスターデザインで最もよく知られ、彼のデザインの多くは、1960年代以降のロックンロール音楽のスタイルを定義するのに役立ったと考えられている。

1960年代から70年代にかけてアメリカのロックシーンを影で支えていたロック・プロモーター、ビル・グレアムは1968年、マンハッタンのイースト・ヴィレッジに新しくオープンしたフィルモア・イーストのポスターを制作するアーティストを探していた。友人の推薦もあり、バードに依頼することを決める。1968年から1973年の間、バードはジミ・ヘンドリックス、アイアン・バタフライ、ジェファーソン・エアプレイン、ラヴィ・シャンカル、トラフィック、グレイトフル・デッドなどのポスターを制作した。

バードは、ローリング・ストーンズの1969年アメリカツアーのポスターも制作した。

1973年、バードは他の著名なイラストレーター数名とともに、ザ・フー『Tommy』のロンドン・フィルハーモニー管弦楽団ヴァージョンのアルバム・ジャケットでグラミー賞を受賞した。

1974年には、ルー・リードのアルバム『Sally Can't Dance』のジャケット・カヴァーのアートワークを手がけた。彼がデザインした数少ないアルバム・ジャケットの1つ。

1978年にはキッスのメンバー4人がソロアルバムをそれぞれリリースした際、バードは各アルバムの個別ポスターの制作を依頼され、それらを一緒に飾って壁画のようにできるようなデザインに仕上げた。

1981年にはヴァン・ヘイレンのFair Warningツアーではアートディレクターを務めた。

その後はワーナー・ブラザーズのクリエイティブスタッフとなり、ルーニー・ターンズやハンナ・バーベラのキャラクターのイラスト、背景、スタイルガイドを作成し、ハリー・ポッター映画のビジュアルの基礎となるビジュアルを手がけた。

バードはウッドストックのオリジナルポスターもデザインしたが、イベントの詳細が変更された際、休暇中だったため連絡が取れず、代わりにアーノルド・スコルニックが起用され、バードによるオリジナルポスターは使用されなかった。

KISS SOLO ALBUM POSTERS 1978 pic.twitter.com/eB761NQ4HF

— Anthony (Tony) Bell/Purple Jersey Guy66 (@Tbell6613) May 14, 2024