
Giles, Giles and Fripp / The Cheerful Insanity of Giles, Giles and Fripp
キング・クリムゾン(King Crimson)の母体となった
ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ(Giles, Giles and Fripp)のメンバーで、クリムゾンのアルバム『In The Wake Of Poseidon』にも参加したベーシストの
ピーター・ジャイルズ(Peter Giles)。80歳の彼が現在、夢中になっているのは、44歳から始めた陸上競技。2024年8月にスウェーデンで開催された世界マスターズ陸上競技選手権大会では、80歳代の仲間3人とともに4×100mリレー(M80クラス=80歳~84歳)で金メダルを獲得し、イギリス記録を樹立しました。また同年12月には5kmロードレースでもM80クラスのイギリス記録を樹立しました。新たに英The Times紙がジャイルズに取材しています。

左:Peter Giles - 4x100m at the World Masters Athletics Championships 2024 - IMAGE COURTESY OF PETER GILES
ジャイルズは1967年、
ロバート・フリップ(Robert Fripp)らと共にジャイルズ・ジャイルズ&フリップを結成。同グループを母体に1969年にキング・クリムゾンが誕生しましたが、ジャイルズはその前に脱退。その後、クリムゾンのアルバム『In The Wake Of Poseidon』にゲスト参加し、またキング・クリムゾンの関係者と21stセンチュリー・スキッツォイド・バンドを結成していました。
2024年の世界マスターズ陸上競技選手権大会は8月にスウェーデンのヨーテボリで開催されました。ジャイルズは80歳以上のチームの一員として4×100mリレー(M80クラス)に出場、1分4秒98で金メダルを獲得し、イギリス記録を樹立しました。またジャイルズは5000m(M80クラス)では23分58秒07で優勝、1500m(M80クラス)では6分43秒52で2位に入るなど、金メダル5個と銀メダル1個を獲得しています。
また同年12月には5kmロードレースでも22分29秒というタイムを記録し、M80クラスのイギリス記録を樹立しました。
ジャイルズは世界マスターズ陸上競技選手権大会の優勝について、こう話しています。
「なんて思い出に残る選手権だろう。僕は小学生のクロスカントリー大会の優勝者から、わずか69年で世界チャンピオンになったよ。人生の半分は、自分がランナーとしてどれほどの能力があるのかを確かめたいと思って生きてきた。奇妙だけど、幸せな経験だったよ」
現在の目標は、彼の好きな距離である1,500メートルと、2007年に80歳のスティーブン・チャールトンが樹立した5キロと10キロのトラック記録(それぞれ22分44秒、46分10秒)、そして30年前に同じく80歳のスコットランド人ゴードン・ポーティウスが樹立した1時間41分のイギリス・ハーフマラソン記録の更新だという。
「もし動くのをやめてしまったら、チャンスはなくなる。ほとんどのランナーはトレーニングのし過ぎだ。僕は年を重ねるごとに、すべてがシンプルになっていくことに気づいた。僕は何も複雑にしない」
ジャイルズは一般的なアスリートがレース後に行うウォームダウンは好みではないそうで、笑いながら「僕はたいていコーヒーと葉巻を楽しむよ」と話しています。