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ソニック・ユースのサーストン・ムーアはギターピックなしでは外出できない 家に忘れて外出したら「すぐに引き返すよ」

2025/02/06 12:30掲載
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Thurston Moore, photo via Shore Fire Media
Thurston Moore, photo via Shore Fire Media
皆さんは外出時に何を忘れたら困りますか? 財布? 携帯電話? ソニック・ユース(Sonic Youth)での活躍でも知られるサーストン・ムーア(Thurston Moore)はギターピックなしでは外出できないという。どこに行くにもピックを常に持ち歩いていて、家に忘れて外出したら「すぐに引き返すよ」と断言しています。

The Strategistの企画「自分にとって欠かせないもの」のインタビューの中で、ムーアは、少なくとも1枚のピックを常に持ち歩いていると話しています。

「本当に自分の一部になっている。持たずに家を出るなんて、iPhoneを家に置いていくようなものだ。すぐに引き返すよ」

演奏するつもりで出かけるかどうかに関わらず、ムーアは常にギターと遭遇する可能性があると主張しています。公園でも、歯医者でも、スーパーマーケットでも、念のためピックを持っていることが必要だという。

「どこかに行って、そこにギターがあるのに弾けなかったらどうするんだい? それはとてもリアルなことで、そして、とても奇妙なことだ。今も持っているよ。お守りのようにいつも持ち歩いている。人と話しているときや、緊張したり不安になったりしたときに取り出す。100個入りの袋で買う。自分がいる部屋には必ずピックが必要なんだ。もしピックが見つからなかったら、本当に気が滅入ってしまう。おそらく、僕のささやかな必需品の中でも最も重要なものかもしれない」

彼のお気に入りのピックは、0.6mmのダンロップ・ナイロン・スタンダードだという。

「80年代半ばから使い始めた。サイズも柔軟性も自分の好みにぴったりなんで、ずっと使い続けている。ブランドにこだわるというよりも、単に好みの問題。高度なテクニックを持つギター奏者である僕の兄弟は、プラスチックの小さなピックを使って、それを弾き潰すように演奏している。でも、もし僕がそんなプラスチック製のピックを使ったら、指を切ったりピックを真っ二つに折ってしまいそう。僕は80年代にスラッシュをやっていたから、自分の手を痛めないようにする方法を考えなければならなかった。ダンロップのピックが僕を守ってくれたんだよ」

ムーアはまた、同じインタビューの中で、優れた保湿剤はギタリストの買い物リストに欠かせないものだとは指摘しています。

「ハンドローションには、とてもこだわっているよ。手が乾燥してしまうことがあるからね。ギタリストなので、手にはとても気を使っている。でも、同時にとても無茶もする。重いアンプをステージに運び上げるようなことをしている。何かが僕の手に落ちてくるだけで、ライヴはできなくなってしまう。ギターが弾けなくなったら、僕はどうすればいいんだろう?」

ムーアが愛用している保湿剤は、1つ75ドル(約1万円)ほどする、かなり高価な「Byredo Vetyver Hand Cream」です。「どこにでもあるわけではない。かなり特注のハンドクリームなんだ。でも、僕はドラッグや酒にお金を使わないので、いつもそれを言い訳にしているよ」と話しています。