なぜユーライア・ヒープはツアーから引退するのか？　その理由をメンバー語る

ユーライア・ヒープ（Uriah Heep）はフェアウェル・ツアー＜The Magician's Farewell＞を2月19日からスタートさせます。約2～3年の間に、世界中のあらゆる地域で公演を行う予定だという。なぜ、ツアー活動から引退するのか？　その理由をメンバーが英Classic Rockの新しいインタビューの中で語っています。

現在のユーライア・ヒープは唯一のオリジナルメンバーであるミック・ボックス（Mick Box）を中心としたラインナップです。

ミック・ボックス (Mick Box) - ギター
バーニー・ショウ (Bernie Shaw) - ヴォーカル
フィル・ランゾン (Phil Lanzon) - キーボード
ラッセル・ギルブルック (Russell Gilbrook) - ドラム
デイヴ・リマー (Dave Rimmer) - ベース

Ｑ：ミック、ヒープの重鎮として、別れを告げるというのは、あなたの決断だったと考えていいですか？　他のメンバーにはどうやって伝えたのでしょうか？

ミック・ボックス：
「結成当初からそこにいたので、俺が言い出したように思われるかもしれないが、実際には全員で決めたことなんだ。俺たちは誰もが若くはないし、ブレグジット（イギリスの欧州連合離脱）や新型コロナウイルス以降、ツアーのビジネスがますます厳しくなっていて、俺たちが好きな本当に長いツアーを行うことがほぼ不可能になっている。ツアーバスの料金は3倍に跳ね上がったし、政府は国外滞在を90日間に制限している。あらゆる面でますます難しくなっているんだ」

バーニー・ショウ：
「俺たちは通常、ツアーの年は200日ほど家を空けるんだけど、ブレグジットは本当にすべてを台無しにしてしまった。以前はカルネ (バンドの機材や商品の完全なリスト) が必要だったのは、ロシアとスイスだけだった。今はどこでも必要だ」

Ｑ：ライヴ・パフォーマンスの機会は今後も残るのでしょうか？

バーニー・ショウ：
「うん。地元のものにこだわるよ。フェスや週末のライヴとか。そういうのはまだありだね」

Ｑ：もしダウンロード・フェスティバルがヒープの出演枠を用意したら、あなたは行きますか？

ミック・ボックス：
「もちろん行くよ」

Ｑ：ヒープが新曲をリリースする可能性についてはどうですか？

ミック・ボックス：
「何も排除していない」

バーニー・ショウ：
「デイヴとラッセルは前作（2023年アルバム『Chaos & Colour』）にも大きく貢献してくれたし、ミックとフィルも同様だから、レコーディングには影響はないだろうね。でもツアーは無理。それは若い連中の仕事だよ。つまり、ほら…俺らは55年間もこれを続けてきたんだ」

Ｑ：この結末は、感情面であなたにどのような影響を与えますか？

ミック・ボックス：
「ある意味では悲しい。でも、俺たちはプライベートジェットで世界中を飛び回るようなことはしていない。俺たちのようなバンドにとっては、本当に大変な苦労になっているんだ」