![Peter Frampton “Phenix” Les Paul Custom VOS](https://amassing2.sakura.ne.jp/image/jacket/large/2022/122851.jpg)
Peter Frampton “Phenix” Les Paul Custom VOS
ハンブル・パイ(Humble Pie)での活躍でも知られる
ピーター・フランプトン(Peter Frampton)は、筋肉が徐々に弱っていく難病の「封入体筋炎(IBM: Inclusion body myositis)」を患い、一度ツアーからの引退を表明しましたが、その後に撤回してツアーを続けています。フランプトンは先日、<NAMM 2025>のマーティン・ギターのブースに登場して、自身の健康状態についても語っています。
IBMはフランプトンのギター演奏に影響を与えていますが、健康状態が許す限り、フランプトンはレコーディングやツアーを続けると宣言しています。彼は現在、新しいオリジナル曲で構成されたアルバムに取り組んでおり、最近スタジオに入っていると語っています。フランプトンはまた、2025年に10日間のツアーを2回行うことも発表しています。
「指が動く限りは続けるつもりだよ。まあ、君たちは知っているだろうけどね」と彼が語ると、観客は歓声を上げています。そして、こう続けています。
「正直に言うと、ますます難しくなってきている。僕にとって演奏で一番嫌なのは、ソロを弾いているときに自分が何を弾いているのかを実際に考えなければならないこと。考えたくはない。心から出てくるものであってほしい。僕はいつもそうやって演奏してきた。今は少し考えなければならない。演奏の途中で“この指では間に合わない!”と思うこともある。だから、考え直して、以前は3本の指で弾いていたところを1本の指で何音も弾くようにしているよ」
フランプトンは発言の中で、大やけどを負い、左手の薬指と小指に障害が残ったが、その後技術を磨き直して素晴らしいパフォーマンスを披露し続けた伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを懐かしんでいます。
「それが僕がやっていることなんだ。音楽がとても好きだからね。演奏する力を失っているのに、演奏しているなんて、変な話に聞こえるかもしれないけど、でも、僕は演奏し続けられるように、別の演奏方法を考え出して、それを楽しんでいるんだ。
みんなは“落ち込んでいないのか?”と聞いてくる。でもね、変えられないことは受け入れるしかないんだ。僕はそれをAA(飲酒問題を抱える人たちの自助グループ)や他の多くの場所で学んだ。
僕は音楽を一生続けるつもりだ。僕の病気は命にかかわるものではない。ありがたいことにね。でも、人生を変えるものだ。僕は流れに身を任せているよ」