
Behind the Scenes Photos from E.T. The Extra-Terrestrial
スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)は、映画『E.T.』の続編について「少しだけ考えたことがあった。ストーリーを思いつくかどうか試してみようかと」、しかし最終的には続編制作は適切ではないと判断し、続編を阻止するためにスタジオと戦ったことを振り返っています。
スピルバーグはTCMクラシック映画祭のイベントで出演者のドリュー・バリモアと再会し、続編を阻止したことについて、こう語っています。
「あれは本当に苦労して勝ち取った勝利だった。僕には何の権利もなかったからね。
『E.T.』以前も、いくつかの権利を持っていたけれど、あまり多くの権利は持っていなかった。僕はいわゆる『フリーズ』権を持っていなかった。『フリーズ』権は、続編、リメイク、その他の知的財産の二次利用をコントロールできる権利を保有しているため、スタジオが続編を制作することを阻止できたが、僕にはそれがなかった。『E.T.』の成功のおかげで、その後は権利を持つようになったんだ。
僕は続編を作りたくなかった。少しだけ考えたことはあった。ストーリーを思いつくかどうか試してみようかと。思いついたのは『The Green Planet(邦題:E.T.グリーン・プラネット)』という本だけ。E.T.の家を舞台にした物語で、僕たちは皆、E.T.の家に遊びに行って、E.T.がどんなふうに暮らしているのかを見ることができた。ただ、映画にするよりも小説のほうが良かったと思う」
『The Green Planet』は1985年にウィリアム・コッツウィンクルが発表した小説です。コッツウィンクルは、オリジナル映画の公式小説版を執筆した人物。邦題は『E.T.グリーン・プラネット』。あらすじは「エリオットたちのおかげでE.T.は、全宇宙の植物が保存され、育てられている巨大な植物庭園でもある故郷グリーン・プラネットに戻ることができた。地球の植物をたずさえて、歓迎と昇進を期待して降り立ったE.T.だったが、そこに待っていたのは降格という厳しい現実。しかも、思いをはせた地球では、親友エリオットに大きな変化の時期がおとずれていた。苦悩の果てにE.T.が選び取った道は―。豊かな情景とともに描かれる異世界と友情、そして成長の物語」