
Jeff Buckley and Brad Pitt
ブラッド・ピットが
ジェフ・バックリィ(Jeff Buckley)の伝記映画でバックリィを演じる予定だったという。バックリィが1997年に亡くなってから3年後の2000年、ピットはバックリィの母親に伝記映画の許可を得ようとしました。母親は当初は承諾しましたが、すぐにピットがバックリィ役にふさわしいかどうか疑念を抱くようになったため、このプロジェクトは頓挫。しかし、これがバックリィの新しいドキュメンタリー映画『It’s Never Over, Jeff Buckley』につながったという。バックリィの母親であるメアリー・ギベールが米Varietyに取材に応じて、ピット主演の伝記映画を断った経緯について語っています。
たった1枚のアルバムでロック史にその名を刻んだシンガーソングライターのジェフ・バックリィは、1997年5月にミシシッピ川で泳いでいた際に溺死。30歳でした。
2000年、ブラッド・ピットはバックリィの母親メアリー・ギベールに伝記映画の許可を得ようとしていました。ピットはジェニファー・アニストンとの結婚式にギベールをVIPゲストとして招待するほどでした。当初は承諾したギベールでしたが、ピットがバックリィ役にふさわしいかどうか疑念を抱くようになったという。
「髪を染めて、青い瞳に茶色のコンタクトレンズをつけて、あなたが口を開けばジェフの声が出るの?」と彼女はピットに尋ねたという。
このプロジェクトは何年も棚上げ状態が続いていましたが、それでも、彼女とピットは連絡を取り合っていたという。
その後、ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』を手がけたドキュメンタリー映画監督のエイミー・バーグが、長編劇映画デビュー作としてバックリィの伝記映画を制作することに興味を示し、自らの提案をギベールに持ちかけました。
ギベールは、バーグがこのプロジェクトでドキュメンタリーから劇映画へと移行するというのが「誰かが現場で学んでいる状況にいることに安心感を感じなかった」と思い、乗り気ではなかったという。
最終的にはバーグがバックリィの物語を語るにはドキュメンタリー映画の方がふさわしいと判断し、新しいドキュメンタリー映画『It’s Never Over, Jeff Buckley』が制作されました。ピットはこの映画にエグゼクティブ・プロデューサーとして関わり、またバックリィの遺品のすべてをデジタル化し保存する作業にも協力したという。
バーグは「留守番電話のメッセージやDAPプレーヤー、デモテープを聴き、彼の日記を読み始めたとき、ドキュメンタリー以外の選択肢は考えられなくなりました。それに脚本上でジェフを再現できるとは思えなかったのです」と話しています。
ドキュメンタリー映画『It’s Never Over, Jeff Buckley』は1月24日に<サンダンス映画祭>でプレミア上映される予定です。