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デヴィッド・リンチ死去

2025/01/17 08:43掲載
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David Lynch
David Lynch
映画監督、アーティスト、ミュージシャン、そしてあらゆる分野で型破りな存在であったデヴィッド・リンチ(David Lynch)が死去。家族がSNSで発表。78歳でした。

以下、家族の声明より

「私たち家族は、深い悲しみとともに、デヴィッド・リンチという一人の人間、そしてアーティストの訃報をお知らせいたします。どうか、この時期は私たちのプライバシーを尊重していただけますようお願い申し上げます。彼が私たちのもとを去った今、世界には大きな穴が開いてしまいました。しかし、彼がよく言っていたように、“ドーナツに目を向けて、穴には目を向けないように”しましょう。今日は、金色の陽光と青空に恵まれた素晴らしい一日です」



死因は明らかにされていませんが、リンチは2024年8月、長年の喫煙により肺気腫を患っていることを明かし、息切れがひどく、外出もままならない状態であることを公表していました。それでも引退は否定し、今後の監督業は「いざとなったらリモートでやろうと思う」とも語っていました。

デヴィッド・リンチは1946年1月20日、モンタナ州ミズーラ生まれ。1960年代に短編映画の制作を始めましたが、1977年に初めての長編映画『イレイザーヘッド』を制作し、非凡な才能を持つ映画監督として注目されるようになりました。 彼の作品には、『ブルーベルベット』、『ロスト・ハイウェイ』、『エレファント・マン』、『ストレート・ストーリー』などがあります。

リンチは、おそらくテレビシリーズ『ツイン・ピークス』の共同制作者として最もよく知られているでしょう。このテレビシリーズは、彼の映画と同様に奇妙でありながら、1990年に大ヒットを記録した、今なお絶大な影響力を誇る作品です。2シーズン続いたこの番組は、映画『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』を生み出し、2017年には第3シーズン『ツイン・ピークス The Return』が放送されました。

映画監督としての活動に加え、デヴィッド・リンチは音楽愛好家であり、ミュージシャンでもあり、作曲家のアンジェロ・バダラメンティや歌手のジュリー・クルーズとアルバムを制作したほか、2011年の『Crazy Clown Time』のようなソロアルバムも数多く制作しました。また、彼は、ナイン・インチ・ネイルズ「Came Back Haunted」やモービー「Shot in the Back of the Head」などのミュージックビデオの監督も数本手がけています。

リンチは画家や彫刻家としても活躍し、超越瞑想の熱心な支持者でもありました。