Bruce Dickinson / Balls To Picasso
アイアン・メイデン(Iron Maiden)の
ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)は、過去のソロ・アルバムを再構築した新ヴァージョンをリリースする予定。第1弾は、最も手を加えているという『Balls To Picasso』の新ヴァージョン『More Balls To Picasso』で8月リリース予定。
英Classic Rockの新しいインタビューの中で明かしています。またライヴでトイレに行く人が急増すると考えている楽曲や、『Somewhere In Time』はもっと評価されるべき作品であることも話しています。
Q:(1994年のソロアルバム)『Balls To Picasso』のニュー・ヴァージョンに取り組んでいるそうですね。
「ソロ作品全体をリミックスしているよ。俺は7枚のソロ・アルバムを出している、メイデンで作ったアルバムの半分だ。新しいテクノロジーを使えば、いろいろと強化できる。『Balls To Picasso』は最も手を加えている作品だ。ギター、キーボード、オーケストレーションをさらに追加したよ。
(収録曲の)“Shoot All The Clowns”のホーンセクションは最高だ!彼らはバークリー音楽大学の先生で、トランペットとトロンボーンの名人でもあって、偶然にも俺たちのファンでもある。素晴らしいよ、最高にロックしている! こういった要素はすべて、曲の持つ色をより引き出している。区別するためにタイトルを『More Balls To Picasso』に変更するつもりだ。 それが最初にリリースされるもので8月予定だ。 その後は『Skunkworks』、『Tattooed Millionaire』、『Accident Of Birth』、そしてオリジナル・アルバムには収録されなかった数曲を追加した『Chemical Wedding』が続くよ」
Q:多忙な2024年は、バンドの最新アルバム『Senjutsu』と1986年の『Somewhere In Time』からの楽曲を中心とした、メイデンの『Future Past』ツアーの最終公演で幕を閉じましたね。
「『Senjutsu』には、トイレに行く人が急増するナンバーの筆頭に挙げられる曲がある。“Death Of The Celts”だ。10分間の長い曲で、5分20秒の長いインストゥルメンタル部分がある。俺はそれがどれくらいの長さか知っているよ。だって、その間、俺は紅茶を飲んでいるかね。その曲の終わりにさしかかり、観客席を見渡して“やばいかも、観客を失ったんじゃないか?…みんな、ちゃんと聴いてくれているぞ”と思うんだ。そういう時に、本当に何かを得たんだと実感するよ」
Q:『Somewhere In Time』はもうすぐ40歳になります。 収録曲は年を重ねても色あせることなく、むしろ味わい深くなっています。
「まったくその通り! そのアルバムを最前面に押し出せるのは素晴らしいことだよ。『Somewhere In Time』はアルバムとしては決して忘れ去られたわけではないが、なぜか常にその前にリリースされたアルバム、つまり『The Number Of The Beast』、『Piece Of Mind』、『Powerslave』の“聖なる3部作(Holy Trinity)”と、その後にリリースされた『Seventh Son Of A Seventh Son』の影に隠れてしまっているように思われていた。でも、『Somewhere In Time』には素晴らしい曲がいくつかある。“Stranger In A Strange Land”が大好きだ。素晴らしいグルーヴがある」