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サム&デイヴのサム・ムーア死去

2025/01/11 15:49掲載
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Sam Moore - Don Paulsen/Michael Ochs Archives, Getty Images
Sam Moore - Don Paulsen/Michael Ochs Archives, Getty Images
1960年代にソウル・デュオ、サム&デイヴ(Sam and Dave)として数々のヒット曲を生み出したサム・ムーア(Sam Moore)が死去。代理人によると、1月10日の朝、米フロリダ州コーラルゲーブルズで亡くなりました。死因は手術後の合併症。89歳でした。

サム・ムーアことサミュエル・デヴィッド・ムーアは1935年に米フロリダ州マイアミで生まれる。ゴスペル歌手としてキャリアをスタートさせ、 同じく歌手のデイヴ・プレイターとの偶然の出会いがきっかけとなり、1961年にサム&デイヴを結成した。サムが高音パート(テナー)を、デイヴが低音パート(テナー、バリトン)を受け持った。

4年後、このデュオは初のヒットシングル「You Don't Know Like I Know」をリリースした。その後、1966年の「Hold On! I'm Comin'」、1966年の「You Got Me Hummin'」、1967年の「When Something Is Wrong with My Baby」、1967年の「Soul Man」、1968年の「I Thank You」など、大ヒット曲を次々と生み出した。

人気を博していたにもかかわらず、2人の関係は不安定で、1970年に解散し、それぞれソロ活動を始めた。ムーアは1971年にキング・カーティスがプロデュースするアルバムのリリースを予定していたが、キング・カーティスが殺害され、そのプロジェクトは中止となった。

ムーアは1971年にプレイターと再会し、2人はその後10年間にわたって一緒に演奏やレコーディングを行った。

1978年10月、ブルース・ブラザースが『サタデー・ナイト・ライブ』で「Soul Man」を披露したおかげで、サム&デイヴは再び脚光を浴びるようになった。ZZトップは1979年のアルバム『Deguello』で「I Thank You」をカヴァーし、さらに復活に拍車をかけた。

2人での最後のパフォーマンスは1981年12月31日に行われた。1988年4月、デイヴ・プレイターが交通事故で死去した。

サム&デイヴは1992年にロックの殿堂入りを果たした。