United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: UK
英国の音楽、ビデオ、ゲーム小売業者の業界団体であるEntertainment Retailers Association(ERA)によると、2024年、英国の総音楽売上は7.4%増の23億8900万ポンドに達しました。これは、CD販売のピークであった2001年に記録した過去最高22億ポンドを上回る数字です。ただし、この数字はインフレ調整前のものなので、英国の総音楽売上は2001年の水準を下回る可能性が高いとも報じられています。
アナログレコードの売上は10.5%増で17年連続で増加。2024年は670万枚のレコードが販売され、1億9600万ポンドを売り上げました。
一方、CDの売上は1億2620万ポンドと横ばいでしたが、それでも1,050万枚のアルバムが販売されたことで、枚数ベースでは依然としてレコードよりも多く売れています。
CD、レコード、カセットテープなどのフィジカル・フォーマットの売上は6.2%増で、3億3010万ポンドでした。
成長の主な要因は、Spotify、YouTube、Amazon、Appleなどのストリーミング・サービスで、定額ストリーミングの売上は7.8%増で、初めて20億ポンドを上回りました(20億2000万ポンド)。
ストリーミングは2024年、英国の総音楽売上の約84.5%を占め、フィジカル販売は13.8%、残りはダウンロードでした。
ERAは、2004年のアルバム総売上枚数は2億140万枚に達したと報告しています。これにはストリーミングの「アルバム相当の売上」も含まれています。ERAは1,000回のストリーミング(1ユニット)を1枚のアルバムの売上と同等とみなしています。ERAは「CDブームの末期」に1億7,200万枚のアルバムが購入されたのに対し、2024年は「アルバム相当含めて」2億140万枚のアルバムが消費されたと報告しています。
2024年に最も売れたアルバムは、テイラー・スウィフトの『The Tortured Poets Department』で78万3820枚を売り上げました。