1960年代を代表するフォーク・トリオ、
ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)の
ピーター・ヤロー(ピーター・ヤーロウ/Peter Yarrow)が死去。米ニューヨーク・タイムズ紙によると、ヤローは1月7日にマンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドの自宅で亡くなりました。彼の広報担当ケン・サンシャインによると、死因は膀胱がんで、ヤローは過去4年間、闘病生活を送っていました。86歳でした。
ピーター・ヤロー、マリー・トラヴァース、ポール・ストゥーキーの3人からなるピーター・ポール&マリーは、3人のハーモニーと政治的なメッセージを訴えるスタイルで1960年代に活躍。「天使のハンマー(If I had a Hamme)」、「レモンツリー(Lemon Tree)」、「花はどこへ行った(Where Have All the Flowers Gone?)」、「パフ(Puff the Magic Dragon)」など次々とヒット曲を出し、全世界にフォーク・ソング・ブームを巻き起こし、モダン・フォーク界に金字塔を打ち立てた。商業的にも成功し、1962年のセルフタイトルのデビューアルバムは200万枚以上を売り上げチャート1位に輝いた。
ボブ・ディランが作詞作曲した「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」も有名で、3人は1963年のワシントン大行進でこの曲を演奏した。
ピーター・ポール&マリーは1970年に解散。3人はそれぞれソロ活動を行ったが、しばしば再結成してコンサートを行った。
2004年にトラヴァースが白血病と診断され、2009年9月に亡くなった。