Phil Collen, Jimmy Page, Joe Perry and Jeff Beck - Photo: Ross Halfin Photography / TeamRock.com
「ジェフ・ベックのツアーには毎回足を運んでいた」と公言する熱狂的なファンである、
エアロスミス(Aerosmith)の
ジョー・ペリー(Joe Perry)。Guitarist誌の最新号で
ジェフ・ベック(Jeff Beck)を偲んでいます。ペリーによると、ベックはギターにこだわりはなく「彼はギターを道具として見ていた。彼にとってギターはそれほど重要なものではなかった。もっとこだわりがあったと思うかもしれないけど、彼にとっては既製品でも問題なかったんだ」と話しています。
ペリーのベック愛はエアロスミス以前から始まっています。
「エアロスミス以前の話。彼がライヴの後に階段を降りてくる姿を忘れたことはない。バックステージにいたのは俺一人だけだった。俺はサインを求めたりはしない。ただ彼と握手をして、彼に最高だと言いたかったんだ」
その後、ペリーがエアロスミスの名声を得始めた頃、彼はバックステージでベックに会うことができました。
「彼の魔法がどんなものなのか知りたくて、いつも彼のギターに触ろうとしていた」
驚いたことに、その楽器はギターの神様と称される人物のものとは思えないほど、ごく普通の楽器だったという。
「いつも驚かされたのは、彼が(バックステージで)使っていたのは、有名なレスポールを数本除いては、ほとんどが新しいギターで、最高級のフェンダーのようなものだった。彼がストラトキャスター以外のギターをステージで使っているところを見たことはなかったからね。
もうひとつ驚いたのは、彼が使っていた弦がとても重かったこと。そして、ギターの弦高がかなり高かったこと。少し驚いたけど、でも、これも普通の白いストラトだった。特別なところは何もなく、とてもシンプルだった」
ベックの死後、彼の妻はペリーらが参加するハリウッド・ヴァンパイアーズに、ベックのナンバー3のストラトキャスターをツアーで演奏してほしいと渡しました。
「そのツアーの間、ベックのボレロを彼のナンバー3のストラトで演奏することができた。それは普通のストラトに小さなヘッドストックとノイズレス・ピックアップを付けただけのもので、ごく普通のカスタムショップのストラトだった。特にこだわりはなかった」
ペリーによると、ベックの家には「いつもギターがソファの上や壁にもたれかかって置いてあった」という。
「ギターをスタンドに立てて置いてあるのを見たことがない。ベックは、古いテレキャスターを1つの部屋に、古いストラトキャスターを別の部屋に置いていたと思う。
彼はストラトキャスターにこだわり続けて自分の音を見つけたのだと思う。さまざまな音色があるストラトには、まるで彼のためにデザインされたかのような何かがあるんだ。
ただ、彼はギターにはそれほど愛着がなかったと思う。彼はギターを道具として見ていた。少なくとも俺が知る限りでは、彼にとってギターはそれほど重要なものではなかった。もっとこだわりがあったと思うかもしれないけど、彼にとっては既製品でも問題なかったんだ」