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AC/DCの初代ヴォーカリスト、自分たちのバンドを「AC/DC」と名づけた瞬間を回想

2025/01/03 18:25掲載
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AC/DC
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AC/DCの初代ヴォーカリスト、デイヴ・エヴァンス(Dave Evans)はポッドキャスト『Podpokas』の最近のインタビューの中で、自分たちのバンドを「AC/DC」と名づけた瞬間を振り返っています。

「俺らは(1973年の終わり頃)リハーサルを楽しくやっていたら、俺らのマネージメントをしたいって言っていたアラン・キサックが“数週間後に君たちに出演してもらいたいライヴがあるんだ”と言ったんだ。しかも、そのライヴを(1973年の)大晦日12月31日の夜、オーストラリアで一番有名なナイトクラブ、チェッカーズでやると言った。大晦日の深夜だなんて最高だよ。

ライヴまであと数週間だったけど、俺らのバンドにはまだ名前がなかったので、バンド名を決めなければならなかった。それでメンバー同士で名前を出し合ってはみたんだけど、気に入るものがなかった。俺的にはいい名前はいくつかあったんだけど、みんなは気に入らなかった。とにかく、どうしたらいいのか分からなかった。それで、次のリハーサルは翌日の夜だったんだけど、各自3つの名前を考えてくることになった。それを(それぞれ書いた紙を)帽子の中に入れてその中から1つを選ぶことにした。それが何であれ、俺たちは自分たちのことをそう呼ぶつもりだった。すぐに名前が必要だったからね。俺らは“よし、わかった”とそれでいくことを決めた。

俺は次のリハーサルにポケットに3つの名前を忍ばせて行った...でも、それはどうでもよくなった。俺らが全員揃ったとき、マルコム・ヤングが“あのさ、俺の義理の姉が”――(彼の)兄のジョージの妻――名前を提案してくれたんだ”と言った。それで俺らは“何?”と尋ねると、マルコムが“AC/DC”と言った。俺はすぐに考えて、覚えやすい名前だと思った。

AC/DCは多くの電気製品の側面に書かれていた。AC/DCは交流と直流を意味する。交流は電池のことだ。直流はコンセントに差し込む。俺はポータブルのレコードプレーヤーを持っていて、それにもAC/DCと書いてあった。公園に行って電池で動かして、それから家に戻ってコンセントを差し込めばいい。多くの電化製品がAC/DCだった。

俺は思った。“無料の宣伝だ。どこにでも無料の宣伝がある。すごい、電化製品の側面に無料の宣伝が書いてある。簡単に言えるし、力という意味もある”。すべてがすぐに頭の中を駆け巡った。そして、俺は“いいね”と答えた。“素晴らしい。気に入った。大好きだ”とも言った。

(当時のAC/DCのドラマーだった)コリン・バージェスも“いいね、俺も好きだ”と言い、(当時のAC/DCのベーシストだった)ラリー・ヴァン・クリートも“いいね”と言った。すると、マルコムが俺たちを見て言ったんだ。“じゃあ、自分たちのことをAC/DCと呼ぼうか?”。全員が手を挙げ、全員一致で決まった。それで俺たちは“よし、俺たちはAC/DCだ”と言い、全員で握手を交わした。そして俺たちはAC/DCになったんだ。俺が考えた3つの名前は、家に帰ってから捨てたよ」

AC/DCというバンド名については過去には、マルコムとアンガスのヤング兄弟が、キャッチーなバンド名を考えていた際に、彼らの妹マーガレットがミシンの電源アダプターまたは掃除機の裏にAC/DCと書かれているのを見つけたことがきっかけで名付けられたと伝えられていました。ヤング兄弟は、その名前が「電気に関係しており、バンド名にふさわしい」と考えたと言われています。