トランプ・ギターを購入してその価値を検証したユーチューバー　「値段ほどの価値はない」「米国製ではない」と指摘

ドナルド・トランプ次期米大統領から正式に推奨されている唯一のギターと主張する「トランプ・ギター」。そのモデルのひとつがレスポールに酷似したボディ形状を採用していたため、ギブソンは販売中止を要求しましたが（詳しくはこちら）、このモデルは現在、「ギブソン社とは提携、関連、推奨、またはいかなる形でも公式に繋がりがあるものではありません」という免責事項を添えて1,500ドル（約24万円）で販売されています。

このギターについてはオンライン上で多くの議論が交わされてきましたが、ギター系ユーチューバーのToneJunkie TVは実際に購入し、1,500ドルの価値があるかを検証しています。

この「トランプ・ギター」はネック部分に「米国を再び偉大に」というトランプ次期米大統領のスローガンが記され、ボディには星条旗と米国の国鳥ハクトウワシが描かれています。

ToneJunkie TVのHWはビデオ・レビューの中でこう話しています。

「いいネックだね。正直に言わせてもらうと、このギターの第一印象は予想をはるかに超えるものだった。

好奇心から買ったんだ。このビデオのためだけに1,500ドルを無駄にすることは覚悟していたよ。レーガン・ギターやクリントン・ギター、オバマ・ギターなんて聞いたこともなかった。それらは存在したのかもしれないが、僕は出会ったことがない」

HWは実際に試奏してみて、このギターは間違いなく「メイド・イン・USA」のギターではないと結論づけています。

「ボディや木材など、すべて中国製かもしれない。つまり、米国製は51％未満ということだ」

ToneJunkie TVの最終的な評価は？

「弾けますか？もちろん。楽しめますか？もちろん。このギターに1,500ドル払った価値がありますか？　絶対にない。このギターは500ドルで買える輸入のハーレー・ベントンと同じくらいだと思う。それがこのギターの適正価格だろうね。現時点ではコレクター向けの商品のようなものだ」