Don Nix with George Harrison - Courtesy of Don Nix and the Stax Museum of American Soul Music
スタックス・レコードの多数の録音に参加したスタジオ・セッション・バンド、
マーキーズ(The Mar-Keys)でも活躍した、ミュージシャン/ソングライター/プロデューサーの
ドン・ニックス(Don Nix)が死去。スタックス・レコードのSNSアカウントが発表。テネシー州メンフィスの新聞The Commercial Appealによると、ニックスは2024年12月31日に米テネシー州ジャーマンタウンの自宅で就寝中に亡くなりました。死因は明らかになっていません。83歳でした。
以下、スタックス・レコードの声明より
「スタックス・ファミリーの重要なメンバーであったドン・ニックスが83歳で亡くなり、私たちは悲しんでいます。マーキーズでの活動やソングライティング、プロデュースの才能で知られるニックスは、スタックス・サウンドの重要な一部であり、ジョージ・ハリスン、アルバート・キングなどのレジェンドともコラボレーションを行いました」
ドン・ニックスことウィリアム・ドナルド・ニックは、1941年9月、テネシー州メンフィス生まれ。ニックスは、メンフィスを拠点とするマーキーズでスティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック・ダンとともにサックス奏者としてキャリアをスタートさせた。
マーキーズは1961年にシングル「Last Night」がヒット。マーキーズ後、ニックスはスタックスのセッション・ミュージシャンとして活動。ソングライター、プロデューサー、アレンジャーとして多作なキャリアを築いた。
ニックスの最も有名な作品である「Going Down」は、フレディ・キング、ジェフ・ベック、ザ・フー、ローリング・ストーンズなどによってカヴァーされ、ブルース・ロックのスタンダードとなった。
ジョージ・ハリスンとも知り合い、『バングラデシュ・コンサート(原題:The Concert for Bangla Desh)』のバック・ヴォーカルで参加した。
またニックスは、ソロ・アーティストとして1971年から2008年の間に9枚のアルバムをリリースした。