キッスのジーン・シモンズ、AC/DCを前座に起用することを決めた瞬間を回想　「アンガス・ヤングには前歯がなかった」

キッス（KISS）のジーン・シモンズ（Gene Simmons）は、AC/DCが世界的な成功を収める前に、アンガス・ヤング（Angus Young）と食事をした際、アンガスは「ホットドッグをくれ。パン抜きで」と注文。彼は当時、前歯がなく、それを横から噛み始めた姿を見て、シモンズはもっと知られるべきバンドに救いの手を差し伸べなければならないことに気づき、AC/DCをオープニング・アクトに起用することにしたという。アダム・カローラの最近のインタビューの中で振り返っています。

ロサンゼルスの小さなトルバドール・クラブで観たAC/DCのパフォーマンスに圧倒されたシモンズ。その後、アンガス・ヤングと一緒にレストランで深夜に軽食をとったことが、AC/DCがキッスのオープニング・アクトを務めるきっかけとなったそうです。

「彼はウェイトレスを見上げて“ホットドッグと豆をくれ”と言った。それから彼は“パン抜きで”とも言った。俺は“バンズのこと？”と尋ねた。注文後すぐに、他の人より先に届き、彼がホットドッグを手に取り、口を開けて横から噛み始めたのを俺は決して忘れない。彼は前歯がなかった。信じられなかった。彼には（歯を治療する）そんな余裕はなかったんだ！」

その瞬間、シモンズはもっと知られるべきバンドに救いの手を差し伸べなければならないことに気づいたという。経済的にもより良い状況になるように。

「俺はその場で彼に言った。“一緒にツアーに出よう。地元以外の国の人たちは、君たちが誰なのか知らない。ツアーに出る必要がある”とね。俺たちは彼らをツアーに連れ出したんだ」

若い意欲的なバンドをオープニング・アクトに起用したことで、シモンズは、キッスのパフォーマンスも向上したと主張しています。

「彼らは毎晩、まるでそれが唯一のチャンスであるかのように心を込めて演奏していた。彼らがステージを燃え上がらせた後にステージに出なければならないわけだから、俺たちも“ただ型通りにやるだけじゃダメだ”と言わなければならなかったんだよ」