ファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)ことノーマン・クックはDJとして活動を続けていますが、スタジオ・アルバムは20年間リリースしていません。なぜか? 「音楽を作ることへの情熱を失ってしまった」と、英The Sun紙の新しいインタビューの中で告白しています。
ファットボーイ・スリムは2024年に2枚のシングル「Bus Stop Please」と「Role Model」をリリースしていますが、どれも「ついでに作ったようなもの」だと話しています。
「ここ2作のシングルはライヴから生まれたものなんだ。どちらも、ついでに作ったようなものだった。僕のセットには他の誰も持っていない曲があって、それがサンプリングをクリアしてリリースできるようになって、それが人々に受け入れられたんだ」
そして、こう続けています。
「音楽を作るには、朝起きた瞬間から情熱を傾け、突き動かされるような気持ちにならなければできない。
もうそういう気持ちにはなれないんだ。
DJやこういったイベントの開催については、そういう気持ちになる。でも、音楽を作ることへの情熱を失ってしまった。5年間、そのことで自分自身を責め続けて“やるべきだ”と自分に言い聞かせていた。でも、よく考えてみると、みんなは僕のDJを気に入ってくれているし、僕自身もDJの方がより楽しめから、僕はDJをやることにしたんだ」
最後に「いつか情熱が戻ってくることを願っている」とも語っており、ファンに新しいアルバムへのわずかな希望を与えています。
ファットボーイ・スリムのスタジオ・アルバムは今のところ、2004年の『Palookaville』が最後です。