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映画『ボディガード』に出演した
ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)。彼女の実際のボディガードは、ホイットニーに対する自分の感情が厳密にはプロフェッショナルなものではなかった瞬間があったと明かし、彼女との関係性を変えるために「すべてを捨ててしまおう」という誘惑に駆られたこともあったと振り返っています。
1988年から1995年までホイットニーのボディガードを務めたデヴィッド・ロバーツ(73歳)は、2025年1月に発売予定の回顧録『Protecting Whitney』の出版に先立ち、英デイリー・メール紙の取材に応じました。
デヴィッドは、ホイットニーの安全が常に最優先であったと主張しましたが、ある晩、ホイットニーが彼の肩に頭を預けてきたことがあり、その時は自分たちの関係性を変えるために「すべてを捨ててしまおう」という誘惑に駆られたと語っています。
「一線を越えてしまうと客観性を失い、守るべき人を危険にさらすことになります。だからこそフランク・ファーマー (ケヴィン・コスナー演じるボディガード) とレイチェル・マロン (ホイットニー) は一緒にいられなかったのです。彼は一線を越えてしまった。それが彼の役目の終わりだったのです。
映画で描かれていることの多くは、彼女と私が実際に経験したことです。レイチェルが大勢のファンから逃れるために彼のシャツの後ろをつかんでいるような些細なことです。私たちは実際にそうしたのです」
デヴィッドは、35年以上前にホイットニーが書いてくれたメモをまだ持っていることも明かしています。
「それはポストイットに書かれていて、1988年に香港のリージェンシーホテルで、彼女が私の部屋のドアの下にそれを差し込んでくれました。今でも持っています。かなり色あせていますが、私にとっては今でも大切なものです」
デヴィッドは自身がホイットニーを担当していた間に、いくつもの深刻なセキュリティ上の脅威に直面したことも語っています。
「それらのほとんどは、失望し、憤慨し、騙されたと感じた男性からの脅威でした。妄想に取りつかれ、心が毒された狂人たちがどこにいるかを常に確認するという継続的なプログラムでした。私は常に100パーセントの精度で対応しなければなりませんでした。彼女を捕まえようと決意したバカは、一度成功すればいいのですから。
私は彼女と脅威の間に身を置きました。“ホイットニーに近づきたいのか? やってみろ、どうなるか見てみろ”とね。どんなファンであれ、一見無害そうに見えても、警戒を突破させてしまうと、彼らが殺人者である可能性がある。基本原則は、自分の信念を曲げず、誰にも彼女に近づかせないことです」