名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN (c)2024 Searchlight Pictures.
ボブ・ディラン(Bob Dylan)は、自身の人生に基づいた映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の脚本を承認する前、ボブ・ディラン役を自身で演じたという。監督のジェームズ・マンゴールドとディランが脚本の読み合わせを行った際にディラン自身がディラン役を担当したと、プロデューサーの一人であるピーター・ジェイセンがポッドキャスト『The Town With Matthew Belloni』の新しいエピソードの中で語っています。
ジェイセンは、
「彼(ディラン)はジム・マンゴールドと何度も会いました。ある時、ジム・マンゴールドがすべての役(のセリフ)と演出を読み上げ、ボブ・ディランは自分のセリフだけを読み上げました。そのプロセスを通じて、ディランは脚本にメモを書き加えていました。ジム・マンゴールドとの最後のセッションの終わりに、彼は脚本にサインをして、“神のご加護を”と言ったのです」
と話し、ディランは「脚本を承認した」だけでなく、脚本にメモを書き加えて、監督と「有意義な意見交換」も行っていました・
ジェイセンによると、ディランは「最終的な編集権を持っていなかった」そうですが、ディランの関与をこう強調しています。「ボブ・ディランは受動的な人間ではないと思います。彼はただ、よりプライベートな人物であるだけです」
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は日本では2025年2月28日公開。若き日のディランを演じるのはティモシー・シャラメ。