『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』等 作曲家の冬木透が死去
2024/12/30 14:23掲載(Last Update:2024/12/30 14:25)
冬木透CONDUCTウルトラセブン
『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』などの音楽で知られる作曲家の冬木透(本名・蒔田尚昊)が死去。遺族によると、12月26日に誤えん性肺炎のため亡くなりました。89歳でした。
冬木透は1935年3月13日、旧満州国新京生まれ。戦後、日本に引き揚げたあと本格的に音楽を学ぶ。
1956年にラジオ東京(現TBS)へ音響効果マンとして入社。社員でありながら、テレビドラマ『鞍馬天狗』で作曲家デビュー。1961年にラジオ東京を退社後、『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』などウルトラシリーズの音楽を数多く手がけ、男性コーラスが印象的な地球防衛隊のテーマ曲・通称「ワンダバ」など、その後の特撮シリーズに多くの影響を与えた円谷サウンドを生み出す。
本名の蒔田尚昊(まいたしょうこう)名義では、賛美歌「ガリラヤの風かおる丘で」や合唱曲「黙示録によるモテット」、オルガン曲「黙示録による幻想曲」などの現代音楽作品を発表。1964年から桐朋学園大学音楽学部・作曲理論科で33年間教鞭をとり、後進の指導にもあたった。