オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)や
ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)での活躍でも知られる
ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes)。ltimate Guitarのポッドキャスト「On the Record」のインタビューの中で、エディ・ヴァン・ヘイレンに対する最初の反応を振り返っています。「最初は、彼がそれほどまでに素晴らしいなんて思いたくなかった」という。
「彼とは直接会ったことはない。彼の演奏は2回見た。1回は80年代初頭。もう1回はデビッド・リー・ロスが再加入したときにLAフォーラムで700人ほどの観客を集めて行ったプライベートライヴで、ツアーが始まる前のリハーサルライヴのようなものだった。2回とも素晴らしかったよ。
僕がヴァン・ヘイレンを聴き始めた頃、ヴァン・ヘイレンの最初のアルバムを聴いた時には、僕はすでに自分がどんなタイプのギタリストになるかは決めていた。 自分のスタイルはすでに十分に確立していたので、自分の演奏にそれほど新しいテクニックを取り入れるつもりはないと分かっていたし、自分が選んだ方向に満足していた。
一方、人々はエディと彼が生み出したものを絶賛していた。
最初は、彼がそれほどまでに素晴らしいなんて思いたくなかった...彼の演奏を聴いて、“うわ、素晴らしい。でも、彼はかなり歪ませている。もしかしたら、少しごまかしているだけかもしれない”とも思っていた。まあ、つまり、彼がそれほど良いはずがないと自分を納得させるために、あらゆることを考えていたんだ。
でも最終的に、彼のアコースティックギターの演奏を聴いたとき、“まじか、彼はアコースティックでもあんなことができるんだ。素晴らしい”と思った。彼は素晴らしかった。
僕は彼から影響を受けたとは思っていない。さっきも言ったように、その時点で僕はすでに自分の方向性をある程度決めていたので、そっちの道に進むつもりはなかったからね。でも、初期の楽曲は大好きだよ。ラジオで聴くくらいで、それほど聴いていない。アルバムを持っていた覚えはないけど、聴くたびに... 彼は音楽を変えたと思う。(ジミ)ヘンドリックスが音楽を変えたのと同じようにね。
それ以降の若いギタリストは皆、彼を踏み台としていた。それは良いことでもあり、悪いことでもある。突然、エディ・ヴァン・ヘイレンのひどい模倣者が溢れ出したが、彼のように革新的な人物にはよくあることだ。
だから、ある意味で、彼が音楽界に与えたもののひとつは、多くの凡庸なものにも扉を開けてしまったことかもしれないが、でも彼はすべてを変えたんだ。
スティーブ・ヴァイの演奏も大好きだよ。(超絶技巧派の)彼らの中には本当にすごい腕前の人もいる。それは僕が追求したいものではないけれど、ああいう演奏ができる人たちを羨ましいとは思う。ジミー・ヘリングは僕の親友の一人で、何度も一緒に演奏してきた。彼はそういう腕前を持っているんだけど、ちょっと腹が立つよ。
僕らは早い段階で、自分がどんなプレイヤーになりたいかという選択をしているので、僕はそういうプレイスタイルに惹かれたことはない。魂や感情を込めて、何か新しい特別なものを生み出せるプレイヤーは素晴らしいよ」