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ニュー・オーダー2人によるジ・アザー・トゥー 当初はキム・ワイルドを迎える計画だった 実現しなかった理由語る

2024/12/25 14:18掲載
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The Other Two / The Other Two & You [2024]
The Other Two / The Other Two & You [2024]
ニュー・オーダー(New Order)スティーヴン・モリス(Stephen Morris)ジリアン・ギルバート(Gillian Gilbert)によるユニット、ジ・アザー・トゥー(The Other Two)。ギルバートがヴォーカルを担当していますが、もともとは別のヴォーカリストをフィーチャーする予定で、キム・ワイルド(Kim Wilde)を迎える計画でした。Classic Pop Magazineの新しいインタビューの中で、それが実現しなかった理由を語っています。

2人によると、ワイルドを迎えようというアイデアは、後のデビューシングル「Tasty Fish」のインストゥルメンタル・ヴァージョンが、キム・ワイルドの父親である英国のポップスター、マーティ・ワイルドの耳にも届いたことからはじまりました。ギルバートはこう話しています。

「マーティは“Tasty Fish”を本当に良い曲だと言い、キムが歌ったら素晴らしいだろうとも言ってくれました。それを聞いて(ファクトリー・レコードの)トニー・ウィルソンが興味を持ちました。キムが私たちのスタジオに来て“Do-do-do”のハミングで素晴らしいメロディを作ってくれた。キムは素敵だったけど、私たちは彼女は歌手だから、歌詞を自分で用意してくれて、その場で曲にしてくれるだろうと甘く考えていました」

モリスは、こう続けています。

「キムとの出来事は、僕たちにはよくあることだった。僕たちはあまりにも不慣れで、その件についてうまくフォローアップできていなかった。誰かが電話をかけてきて“スタジオを予約したので、キムはその日に来ます”と言ってくれるだろうと思っていた。キムも同じことを考えていたと思う。僕たちのスタッフが彼女のスタッフに電話するだろうとね」

ギルバートも同意し、「問題は、私たちにスタッフがいなかったことです」と話しています。

また、ジ・アザー・トゥーは1999年リリースの2ndアルバム『Super Highways』以降、新作をリリースしていませんが、新作の可能性について、ギルバートはこうほのめかしています。

「何かあるかもしれません。2010年頃、私たちは新しいアルバムの制作を始めました。(自分たちアルバムの)再発を始めてから、スティーヴンが未発表曲のテープをデジタル化しています。私は“それ何? すごくいいじゃん!”と彼に言いました。結局、それは私たちの曲でした。 おそらくEP1枚分くらいはあると思います。

(なぜ、それを完成させなかったのか?)

ニュー・オーダーが『Music Complete』の制作を始めたからね。スティーヴンが言ったように、ニュー・オーダーが何かを始めるなら(後回しになるのよ)...」