A Sam Goody store in 2004, photo via Wikimedia Commons
かつては全米最大規模のレコード店チェーンであったサム・グッディ(Sam Goody)が、最後の2店舗を閉店すると発表しました。
1950年代にニューヨークの49丁目の1店舗のレコード店として始まったサム・グッディは、最盛期には全米で800店舗以上を展開しました。全米のショッピングモールに欠かせない存在であり、あらゆるジャンルの音楽ファンが訪れる店でした。
70年にわたって営業を続けてきた同社ですが、多くの企業と同様に近年はデジタル・ダウンロードやストリーミングの登場に大きな影響を受け、同ブランドの人気は低迷。2022年以降、営業を続けているサム・グッディの店舗は、オハイオ州セントクレアズビルのオハイオ・バレー・モールと、オレゴン州メッドフォードのローグ・バレー・モールにそれぞれある2店舗のみでした。
そして、今、この2店舗も閉店することになりました。
セントクレアズビル店の長年のマネージャーであるリック・ポランスキーはタイムズ・リーダー紙の取材に応じて、こう話しています。
「ここ何年かで状況は変わってしまった。最悪だ。私は人生の3分の2をこの場所で過ごしてきたのに。一時は200万ドルの売り上げを誇る店だったが、時代は変わり、私にできることはもう何もない。よく頑張ったと思う。ここでたくさんの人に出会い、たくさんの素晴らしい友人を作ることができた。それが一番寂しい」
タイムズ・リーダー紙によると、セントクレアズビル店は2025年2月に正式に閉店する予定。閉店セールを行う予定だという。メッドフォード店の閉店のスケジュールはまだ発表されていません。