Vaughan Brothers / Family Style
スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)と
ジミー・ヴォーン(Jimmie Vaughan)の兄弟が1990年にヴォーン・ブラザーズ名義でリリースしたアルバム『Family Style』。スティーヴィーが亡くなった数週間後にリリースされた『Family Style』は、兄弟が一緒に制作した唯一のアルバムであり、スティーヴィーが生前最後に関わったアルバムでもありました。ジミーは米Guitar Playerの新しいインタビューの中で、『Family Style』の制作について振り返り、兄弟の共演アルバムが彼らのソロキャリアが始まるずっと前から「長い間待ち望まれていたものだった」と話しています。
「俺らがまだ子供だった頃から、父はいつも“おーい、息子たち! ギターを持ってきて、リビングで客のために何か演奏してくれ”と言っていた。そうすると客はいつも“2人ともすごく上手だね。いつか一緒にアルバムを作れるようになるかもしれないね”と言っていた。長い間待ち望まれていたものだったんだ」
『Family Style』についてさらに振り返り、特に「Tick Tock」という曲について、ジミーは次のように語っています。
「スティーヴィーと一緒にヴォーン・ブラザーズの『Family Style』をレコーディングしたのは、俺にとって最高の瞬間のひとつだった。
俺は音楽とサビを書いて“Tick Tock”という言葉を思いついた。プロデュースを担当したナイル・ロジャースが歌詞を書いてくれた。俺が持っていた録音をナイルに聞かせたら、10分ほどで歌詞を書いてくれたんだよ(笑)。
このアルバムから特定の好きな曲を選ぶことはできない。制作中は、すべてが真剣でヘヴィだった。そして、スティーヴィーが事故死した。俺らは3か月間一緒にレコーディングをして、本当に素晴らしい時間を過ごしたんだ」