King Crimson / Starless And Bible Black
キング・クリムゾン(King Crimson)は1974年アルバム『Starless And Bible Black(邦題:暗黒の世界)』の未発表スタジオ・アウトテイクを、公式サイト限定でダウンロード・リリース。著作権保護期間を延長させるための処置としてリリースしたと明言しています。
『Starless And Bible Black』は、スタジオ録音曲と1973年に行われたツアーのライヴ録音曲で構成されたアルバムです。
スタジオ録音はわずか3曲で、英ロンドンのAIRスタジオで行われました。
今回、公式サイトのDGM Liveでは以下の3作品がリリースされています。参加しているのは、
ロバート・フリップ(Robert Fripp)、
ジョン・ウェットン(John Wetton)、
デヴィッド・クロス(David Cross)、
ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)。
●1974年1月7日にAIRスタジオで録音された「The Great Deceiver」の未発表スタジオ・アウトテイク。
01 The Great Deceiver Early Takes 10:03
02 The Great Deceiver Early Takes 03:27
03 The Great Deceiver Basic Takes 1 & 2 07:08
04 The Great Deceiver Various Overdubs 08:14
https://dgmlive.com/tour-dates/2736?year=1974&sessions=on●1974年1月8日にAIRスタジオで録音された「Lament」の未発表スタジオ・アウトテイク。
01 Lament Basic Takes 1 & 2 06:07
02 Lament Basic Take With Guide Vocal 04:14
03 Lament Vocals And Overdubs 04:10
04 Lament Vocal Takes 05:33
https://dgmlive.com/tour-dates/2737?year=1974&sessions=on ●1974年1月9日にAIRスタジオで録音された「The Night Watch」の未発表スタジオ・アウトテイク。
01 The Night Watch Intro Takes 07:24
02 The Night Watch Takes 1 To 3 09:52
03 The Night Watch Basic Take 02:51
04 The Night Watch Vocal Overdubs 02:52
05 The Night Watch Guitars Overdubs 02:20
06 The Night Watch Mellotron, Keys And Strings Overdubs 02:21
https://dgmlive.com/tour-dates/2738?year=1974&sessions=onヨーロッパでは、著作権所有者によって正式にリリースされていない場合、録音物が作成されてから50年後にパブリックドメイン(著作権の保護期間が終了した著作物)になることが法律で定められています。
EUは2011年に音楽著作権の保護期間を録音後50年から70年に延長するルールを採用しましたが、著作権保護を継続して受けるためには、録音から50年以内にリリースしていなければなりません。50年経過してもリリースされていない録音は保護の延長の対象外(=パブリックドメイン)となります。
これまでビーチ・ボーイズ、ビートルズ、ボブ・ディラン、ピンク・フロイドなどが著作権保護期間を延長させるための処置として、このような50周年記念コレクションを限定リリースしています。ストリーミング・サービスで公開するアーティストもいれば、限定的なフィジカル・リリースを選ぶアーティストもいます。