U2のドラマー、
ラリー・マレン・ジュニア(Larry Mullen Jr.)は、自身が学習障害の一種で、計算や推論が困難な「算数障害(ディスカリキュリア)」であることを公表。50年近くの間、世界屈指の人気バンドでビートを刻み続けてきましたが、実は障害と闘いながらそれを成し遂げてきたことを明かしています。
算数障害は、数や順序の理解、計算の難しさ、数や量の推論の困難を示す学習障害の1つです。
Times Radioの新しいインタビューの中で、マレン・ジュニアは算数障害について初めて打ち明けました。この算数障害は、楽譜を読むといったスキルにも影響を与えるという。
「自分の数字の扱い方には、何か間違っていることがあるとずっと思っていた。僕は数字に弱い。最近、ディスレクシア(学習障害のひとつのタイプ)の一種であるディスカリキュリア(算数障害)であることに気づいた。だから、僕は、数を数えられないし、足し算もできない」
さらに、マレン・ジュニアは、U2のファンが以前から気づいていたドラム演奏中の「苦痛に満ちた」表情は、算数障害によるものだと説明しました。
「時々、僕の演奏を見ている人たちが“苦しそうに見える”と言っている。僕が苦痛を感じているのは、小節を数えようとしているから。僕は、これをやる方法を見つけなければならなかった。小節を数えるのは、エベレストに登るようなものなんだ」