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アレックス・ヴァン・ヘイレン、エディ・ヴァン・ヘイレンの最後の瞬間を回想「彼は決して諦めなかった」

2024/12/05 12:03掲載
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Alex Van Halen and Eddie Van Halen
Alex Van Halen and Eddie Van Halen
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)は、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)の最後の瞬間について、CNNのポッドキャストの新しいインタビューの中で語っています。

アレックスはエディの死に驚かされたという。

「俺たちの誰も彼が死ぬとは思っていなかった。彼はいつも立ち直っていた。俺は彼のような信じられないDNAを持つ人を見たことがない。彼は誰よりも多くのドラッグをやっても、翌日には目を覚ましてパフォーマンスをすることができた。誰も本当に彼が死ぬとは思っていなかった。だから、彼が亡くなったとき、本当にショックだった。

(エディは自分の人生の終わりが近いことを知っていたかと思うかと尋ねられ)

知らなかったと思う。人間というのは、明日も、明後日もと、まだ先があると思うものだ。前に進み続ける。でも、ある日、そうはいかなくなる。だから、最後の最後まで、俺たちは音楽を作り続けていたし、来年は何をしようかという話もしていた。でも、彼がどんどん弱っていくのは明らかだった」

アレックスによると、エディの健康状態が悪化したのは、世界の大半が新型コロナウイルスによるロックダウンに巻き込まれていたという事実によってさらに複雑なものになっていたという。

「免疫機能が低下していたので、感染症にかかることが何よりも心配だった。だから、彼の家では常に距離を置かなければならなかった。俺たちは家の外の車道から窓越しに彼を見守るしかなかったんだ。

彼はほとんどの時間、ひどい痛みに苦しんでいた。ほとんどの人は、彼がどれほどの痛みを感じていたのか、想像もつかないだろう。身体的、感情的、精神的、何でもだ。それから、彼は四肢の機能を失い始めた。すべてが重なり合い、毎日、何かしらの機能が失われていったんだ」

アレックスは、エディが亡くなる前に脳腫瘍とステージ4の肺がんと闘っていたことを認めています。

「そう。ガンマナイフ手術という、がんを切除する手術を受けた。これは成功したが、その過程で脳が腫れてしまった。それで彼はステロイドを投与された。まあ、よくあることだけど(笑)、俺が笑っているのは、生死に関わる状況でも“2本でも十分だ。でも20本ならもっと良いだろう”という判断をしたから。それで彼はステロイドを大量に投与し、一時的にスーパーマンになったような状態になった。でも、俺たちは彼をスイスに連れて行き、その薬をやめさせた」

アレックスは、エディの最後の日を振り返っています。

「彼は重度の脳卒中を起こした。彼が息を引き取ったとき、俺たちは彼のそばにいた。俺たちはただそこに座っていた。皆それぞれの心のなかで、彼が息を引き取ったことを理解しようとしていた。俺が知っているのは、彼が呼吸を止めたとき、俺には何も聞こえなかったし、何も見えなかったし、鐘の音も聞こえなかったし、天使も現れなかった。(呼吸が)止まった。そして、部屋は空っぽになった。それだけだった。彼は人工呼吸器をつけていたので、プラグを抜かれた。それで終わり。新型コロナウイルスの制限とルールのために、彼の遺体はすぐに運び出され、それが最後だった。それから俺たちはもう彼に会うことはなかった。波乱に満ちた人生の非常に平穏な終わりだった。でも、知っての通り、彼は最後まで戦い抜いた。俺はエドの人生を、彼が決して諦めなかったという観点で考えたい」