『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』
4月にNHK総合で放送されたドキュメンタリー『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』が、ヨーロッパでもっとも権威ある国際コンクールの一つ「ローズ・ドール」のアート部門で最優秀作品に選ばれました。NHKの番組がローズ・ドールで受賞するのは、1970年『東京の山賊』(バラエティ・ショー部門)以来です。
■『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』
【アート部門】 ローズ・ドール(金のバラ賞)受賞
初回放送 NHK総合 2024年4月7日
YMOのメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界に衝撃を与え、その後も独創的な音楽で多くの人の心をとらえた坂本龍一さん。最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や、「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻まれていた。知られざるYMOのメンバーとの交流、最後になってしまった未発表の曲も心を打つ。
【番組ディレクター・大森健生のコメント】
突然の受賞の知らせに大変驚いています。 この貴重なドキュメンタリーは、遺族や関係者のみなさまによる多大なご協力、そして制作チームの 巨大な熱量により完成しました。作品に関わったすべての皆様のお力添えに感謝すると共に、改め てご冥福をお祈りいたします。最後まで芸術の世界で生き抜いた坂本さんの姿が、世界のどこかの 誰かに、何か力を与えることを願っています。
【ローズ・ドールについて】
テレビ・ラジオ番組におけるエンターテインメント性、卓越性、独創性、創造性を称え、表彰する国際 コンクール。EBU(欧州放送連合)および業界誌大手 C21Media が主催。1961年に発足され、今 年で 63 回目を迎える。今年は 30 を超える国と地域から 700 以上のエントリー作品が寄せられ、 100 人以上の審査委員が票を投じて、ノミネート作品・受賞作品が決められた。 授賞式では、ドラマ、ドキュメンタリー、アート、ニュース・時事、エンターテインメントなど、合計13部 門の最優秀作品に「ローズ・ドール(金のバラ賞)」が贈られたほか、生涯功労賞(Lifetime Achievement)などの個人賞で3名が表彰された。
■ローズ・ドール受賞について:PDFファイル
https://www.nhk.or.jp/info/otherpress/pdf/2024/20241203_1.pdf