レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の
ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)愛用のワウペダル「Ibanez WH10」は壊れやすいため、彼のギターテックは新しいものを常に用意していたが、次第に手に入りにくくなる。困ったギターテックを助けたのは
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)だった。その際、エディがギターテックにアドバイスしたこととは? 元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギターテック、デイブ・リーは、Bossの新しいインタビューの中で語っています。時期は、フルシアンテがバンドに復帰した1999年。
「ジョンはそれをとても気に入って、スタジオを出る時も持って帰っていた。それ以外は使いたがらなかったんだ」
このワウペダルへの依存は、ツアーが進むにつれて、最終的にはちょっとした問題点になることが判明します。
「当時は、これがどれほど壊れやすいものなのか気づいていなかった。プラスチック製だから、すぐに壊れてしまうんだよ。買い続ければいいと思っていたんだけど、次第に手に入りにくくなってしまった」
リーは負けず嫌いなので、それでも何とかして手に入れようと、彼の人脈を使って探したところ、エディ・ヴァン・ヘイレンのギター・テックが応えてくれました。
「エディ・ヴァン・ヘイレンのギター・テックであるマット・ブラックは、入手困難な機材を見つける天才だった。彼のおかげでジョンはWH10とマーシャル・メジャー(アンプヘッド)を手に入れることができたんだ。マットが電話で“WH10を見つけたよ。今エディの家だから、よかったら取りに来て”と言ったとき、僕はちょうどジョンの家にいた。
それで、僕はエディ・ヴァン・ヘイレンの家に車で向かった。彼の家の前に車を停めると、エドがWH10ワウを手に持って、ただそれを見つめていた。彼は“ジョン・フルシアンテはなぜこんなガラクタが欲しいんだ?”と言っていた。
僕は笑って“そうだね。あなたの言うとおりです。プラスチック製で、すぐに壊れます。だから、これが必要なんです。もう1つしか残っていないんですよ”と言った。
彼は真剣な眼差しで僕を見てこう言った。“いいか、ジョンにはこれが最後の1つだと伝えるんだ。ペダルを使っているときに、それが唯一のペダルだと知っていたら、もっと慎重に扱うはずだから”とね。
エディ・ヴァン・ヘイレンから素晴らしいギターテックのアドバイスだったよ。ジョンも面白いと言っていた」