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映画『ターミネーター2』のT-1000役 W.A.S.P.のブラッキー・ローレスも候補の一人だった 本人語る

2024/11/28 14:47掲載
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W.A.S.P. - Re-Idolized: The 25th Anniversary Of The Crimson Idol
W.A.S.P. - Re-Idolized: The 25th Anniversary Of The Crimson Idol
映画『ターミネーター2』のT-1000役の候補にW.A.S.P.のフロントマンであるブラッキー・ローレス(Blackie Lawless)の名前も挙がっていたという。ローレス本人がポッドキャスト『Talk Is Jericho』の新しいインタビューの中で語っています。

T-1000役は最終的にはロバート・パトリック(ナイン・インチ・ネイルズの元ツアー・ギタリストで、フィルターの創設者であるリチャード・パトリックの兄)が演じましたが、第一候補はビリー・アイドル(Billy Idol)だったと、以前にアイドルが語っていました。

ローレスは、新しいインタビューの中で、80年代と90年代にたくさんの出演オファーがあったことを話し、そのうちのひとつは『ターミネーター2』のT-1000役でした。

「『ターミネーター2』のターミネーター役をオファーされたんだ。面白いことに、映画が公開されてから約1年後にロバート・パトリックにばったり出会ったよ。

オリジナルの脚本は今でも持っているんだけど、もっと野蛮な男だった。彼らは全く違う方向に進んでいったんだけど、どうやらシュワルツェネッガーか(監督のジェームズ)キャメロンが俺が出演した何かの作品を見て“こいつだ!”と思ったようだよ。

俺はちょうど(1992年アルバム)『The Crimson Idol』を作り始めたばかりだった。新しいスタジオを建てたばかりだったので、新しいおもちゃを手に入れたような気分だった。良いと思うアルバムもあって、ストーリーも気に入っていた。だから、当時はそのことばかり考えていた。

金曜の午後に映画の関係者がやって来て、“君に読んで欲しいそうです。興味ありますか?”と尋ねてきた。“あまりない”と答えると“最初の映画は観ましたか?”と聞かれた。“ええ”と答えると、“気に入りましたか?”と聞かれたので、“あまり好きじゃない”と答えた。

午後いっぱいずっとそんなやり取りが続き、電話でも何度もやり取りをした。そして最終的に彼らは俺にこう言ったんだ。“最初の映画は1億ドルを稼いだんだ”。それは当時は大金だった。それで俺は“また連絡します”と答えた。

俺は、それについて考え始めた。“スタジオを建てたばかりだし、このアルバムを作りたい。もし映画をやったら、すべてが水の泡になってしまうかもしれない”と。俺には大物映画スターの友達がいる。正直に言うと、大ヒット映画に出ることに勝るものはない。すごく魅力的だった。だから俺は“もしかしたら”と思い始めていた」

しかし、結局は、彼が投げかけた一つの質問によって、自らのチャンスを逃してしまいました。

「俺は彼らに電話をかけた。俺はアーノルドが参加したパーティーに何度か行ったことがある。彼は自分の身長について少し気にしていた。だから俺は彼らに“彼は俺の身長を知っているかな?”と尋ねると、彼らは“いいえ。身長はどれくらいですか?”と言ったので、俺が“190cmです”と答えると、電話の向こうは沈黙し、その後、“またこちらから連絡します”と言われた。それで終わりだ」

ローレスはまた同じインタビューの中で別の映画出演の話も明かしており、エディ・マーフィーとニック・ノルティが共演したアクション・コメディ映画『48時間』も出演が予定していたという。ローレスによると、彼は映画の中で重要な脇役を演じる囚人グループの一人、ビリー・ベア役の候補に挙がっていたそうです。 ローレスによると、映画関係者はローレスのルックスに関心を示していたそうですが、最終的にその役は俳優のソニー・ランダムが演じました。

「正直、脚本がそんなにいいとは思わなかった。だから、その役は断ったし、他にもいくつか断った。ほとんどの場合、殺人犯役だったからね。俺は殺人犯にはなりたくない。

長年、(映画出演については)何度も考えたことがある。もしそれをやって大ヒット映画になっていたら、俺のキャリアは変わっていただろうね。俺の仲間で、俳優として大成功を収めた人もいるが、2年間電話が鳴らないこともよくある。大ヒット映画に出演するというエゴ的なことは、彼らにとって魅力的なことだけど、俺は正しい決断をしたんだ。

俺は長年、映画に対して非常に懐疑的だった。多くのミュージシャンが映画業界に参入し、キャリアが完全に狂ってしまったのを見てきたからね。だから、俺は常に用心深く対応していたため、いくつかのことを逃してしまったのではないか?という疑念を抱いている。確かにそうだった。でも、それでも正しい決断をしたと思っている。俺はミュージシャンであり、俳優ではないから」