エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)は、自分の作曲スタイルが将来AIに盗作され、悪用される心配は全くしていないという。「誰も僕のようになりたいなんて思ってないから。そんなことをしても、お金にはならないからね!」と、英テレグラフ紙の新しいインタビューの中で話しています。
さまざまなミュージシャンが深刻な懸念を表明している一方で、コステロはこう話しています。
「どうせ、誰も僕のようになりたいなんて思ってないから。だから、彼らが僕を追跡しようとするアルゴリズムを考え出すとは思えない。そんなことをしても、お金にはならないからね! 信じてほしい。僕はAIとは違う別の世界に住んでいる。だから、彼らはその空想を追求すればいい。ロケットに乗って戻ってくるなよ!」
コステロは数々の名曲を世に送り出し、熱心なファンを獲得していますが、もはやメインストリームの音楽業界で競争しているわけではないと主張しています。
「僕は40年間、ポップ・ミュージックのビジネスから離れている。多くの人は(1979年のシングル)“Oliver's Army”以降は何もないと思っているか、それは単に聴いたことがないだけだ。僕は感傷的な人間ではないし、君がこれまでに出会った中で最もノスタルジックな人間でもない。戻りたいとは思わない。一度経験したからもう十分だ、ありがとう」
インタビュアーから2024年にキャリアを始めるとしたらどんなミュージシャンになっていたと思うかと尋ねられたコステロは、こう答えています。
「厳密に言えば、何年経っても、僕はミュージシャンではないと思う。謙遜しているわけではない。他の誰かのバンドに雇われることはないだろうから、そう言っている。僕は、音楽を物事を伝えるための手段として使う作家なんだ。もし今から始めたとしたら、おそらく僕はそれほど熱心ではなかっただろうね」