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イエスのスティーヴ・ハウ 楽曲盗用疑惑を強く否定 74年に同じメロディを録音した音源を証拠として公開

2024/11/22 14:50掲載
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Steve Howe
Steve Howe
イエス(Yes)の2021年アルバム『The Quest』に収録されている「Dare to Know」は、自分が書いた曲の一部を盗用したものだと主張しているミュージシャンがスティーヴ・ハウ(Steve Howe)ジョン・デイヴィソン(Jon Davison)を相手に訴訟を起こした件で、ハウとデイヴィソンが声明をそれぞれ発表。ハウは、問題視されている部分は、1973年からハウ自身が発展させてきたメロディに基づいたものであると説明し、声明には、実際にハウが1974年にこのメロディを録音した音源も証拠として紹介しています。

訴訟を起こしたのは、プログレッシブ・ロック・ミュージシャンのリズ・ストーリー(本名ルドルフ・ザーラー)で、彼は「Dare to Know」は自身の2012年の楽曲「Reunion」の盗作であると主張しています。詳しくはこちら

イエスの現シンガー、ジョン・デイヴィソンとストーリーは1990年代に知り合って以来、何年にもわたって断続的に一緒に仕事をしてきた友人だったという。

デイヴィソンは声明でこう述べています。

「ある朝、目覚めると、友人だと思っていた人物が、まったくの作り話であるだけでなく、僕に対する中傷的な訴訟を起こしていたことを知ったときの気持ちを言葉で表現するのは難しい。

このようなあからさまな嘘と軽率な訴訟に対しては何も言わないというのが僕の最初の反応ですが、僕は深く傷ついたので、この訴訟に含まれている個人的な中傷については言及しなければならないと感じています。

“Dare to Know”は僕が書いた曲ではありません。この訴訟が起こされるまで“Reunion”を聴いたことはありませんでした。そして何よりも重要なことは僕は“Reunion”を盗んでいないということです。この曲は200年以上前に書かれた何百もの楽曲にも見られるような、ありふれた音の並びです(以下略)」

ハウは声明でこう述べています。

「ジョン・デイヴィソンは“Dare to Know”を書いていない。書いたのは僕であり、1973年から僕が発展させてきたテーマに基づいている。初期のヴァージョンは、当時のデモやスタジオで容易に見つけることができ、インターネット上にもある。一部は2002年に“Tales of Topographic Oceans”の拡張版としてリリースされている」

ハウの声明には、楽曲盗用疑惑に対する証拠として12秒間のオーディオトラックが添付されており、その中には「Dare to Know」の一部が片方のステレオチャンネルに、1974年の録音の「The Ancient」の一部がもう片方のステレオチャンネルにフィーチャーされていてます

「この比較はaux pheonixがSoundcloudにアップロードしたもので、スティーヴ・ハウが1974年に録音した“The Ancient”に、まったく同じメロディがあることを示しています。これは、スティーヴが1974年に、まさに同じアイデアを模索していた証拠であり、このメロディのソースは、こちらの方がはるかに可能性が高いことは明らかです。(この12秒間のオーディオトラックでは)“Dare To Know”の上に“The Ancient”のギターパートを重ねています。“Dare To Know”は左で、“The Ancient”は右で聴けます。“The Ancient”は3半音上げて合わせました。いずれの音も編集や調整はされていません」