Andy Paley & Brian Wilson
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)のコラボレーターで、ブライアンが「最も偉大な音楽の天才」と呼んでいた、ソングライター/プロデューサー/ミュージシャンの
アンディ・ペイリー(Andy Paley)が死去。癌と診断され、短い闘病生活の末、11月20日にバーモント州コルチェスターのホスピスで亡くなりました。72歳でした。
アンディ・ペイリーは1976年、兄のジョナサンとデュオ、ペイリー・ブラザーズを結成。3年後にデュオが解散した後、アンディはサイアー・レコードで次のキャリアの段階へと進む。ここで彼はプロデュース業に携わるようになり、特に1980年代にはブライアン・ウィルソンのソロ・アルバムのいくつかでその手腕を発揮した。
ペイリーは40年以上にわたり、スタジオでの裏方の仕事で重要な役割を果たし、非常に多様なレコーディング・アーティストとコラボレーションしてきた。彼は主にプロデューサーとして活動したが、セッション・プレイヤーやソングライターとしても活躍した。
ペイリーが参加したプロジェクトには、ラモーンズ、マドンナ、ジョナサン・リッチマン、デボラ・ハリー、NRBQ、エルトン・ジョン、ブレンダ・リー、リトル・リチャード、k.d.ラング、ブライアン・ウィルソンなどのレコーディングが含まれている。
ペイリーはテレビや映画の音楽制作でも名を馳せ、『スポンジ・ボブ』などのアニメ番組の音楽制作や作曲を手がけた。
ブライアン・ウィルソンは以前、ペイリーのことを「僕がこれまでに出会った中で最も恐ろしいほど才能に恵まれた人物であり、ここ何年、いや、おそらく僕の人生全体を通じて出会った中で最も偉大な音楽の天才である」と述べていた。
ブライアン・ウィルソンのSNSアカウントは訃報を受け、追悼コメントを発表しています。
「ブライアンの友人でありコラボレーターでもあったアンディ・ペイリーの逝去を知り、私たちは悲しみに暮れています。アンディは、1988年に発表され高い評価を受けたアルバム『Brian Wilson』でブライアンがソロ活動を始めるにあたり、文字通り重要な役割を果たしました。アンディはエレキ・ギターやアコースティック・ギター、ベース、ドラム、パーカッション、キーボード、ハーモニカを演奏し、バッキング・ヴォーカルも担当しました。彼は“Rio Grande”を含む3曲の作曲を共同で行いました。アンディは、20曲以上を数える伝説の未発表音源『Wilson-Paley Sessions』で再びブライアンとコラボレーションしました。ブライアンはいつも彼を“天才アンディ・ペイリー”と呼んでいました。アンディのご家族とご友人に心よりお悔やみ申し上げます」