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「ジェームズ・ボンドのテーマ」の有名なギターリフ演奏、セッションギタリストのヴィック・フリック死去

2024/11/20 20:53掲載
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Vic Flick - Photo by Mel Bouzad/Getty Images
Vic Flick - Photo by Mel Bouzad/Getty Images
映画『007』シリーズのテーマ曲である「ジェームズ・ボンドのテーマ(James Bond Them)」の有名なギター・リフを演奏した、英国のセッション・ギタリストのヴィック・フリック(Vic Flick)が死去。アルツハイマー病との闘病の末、11月14日に亡くなったことが家族によって発表されています。87歳でした。

フリックが「ジェームズ・ボンドのテーマ」に参加するきっかけとなったのは、作曲家ジョン・バリーとのつながりだった。ヴィックはジョン・バリー・セブンで演奏したことがあり、1962年、バリーが最初のボンド映画『007 ドクター・ノオ』のサウンドトラックを手がけることになった時、彼が頼りにしたギタリストがヴィックだった。

この曲はモンティ・ノーマンが書き、バリーがギター・リフを前面に出してリアレンジした。ヴィックは1939年製の英国製クリフォード・エセックス・パラゴン・デラックス・ギターを演奏してレコーディングした。このギターはオハイオ州クリーブランドにある「ロックの殿堂」の博物館に展示されている。

フリックはセッション・ミュージシャンとして、トム・ジョーンズの「It's Not Unusual」、ピーター&ゴードンの「A World Without Love」などでも演奏した。また、ビートルズの1964年の映画『A Hard Day's Night』の「Ringo’s Theme」にも参加した。

一緒に仕事をしたアーティストには、エリック・クラプトン、ダスティ・スプリングフィールド、クリフ・リチャード、ジミー・ペイジなどがいる。