スティーヴ・ヴァイはレコード店で何を選ぶ　お気に入りのレコード5枚を自ら紹介

スティーヴ・ヴァイ（Steve Vai）はレコード店で何を選ぶ。AXSのポッドキャスト『Vinyl Obsession』にゲスト出演し、ロサンゼルスのレコード店を訪れて、お気に入りのレコード5枚を選び、自ら紹介しています。

■Alice Cooper, Billion Dollar Babies

「僕の大好きなものがすべて詰まっていた。演劇的な要素もあったし、アリス・クーパーは演劇そのものだ。でも、メロディがなければ、音楽的に心に響くものがなければ、すべてはほとんど無意味だ。どんなに素晴らしい歌詞も、メロディがなければ意味がない。このアルバムはクールなメロディに満ちている」

■David Bowie, The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars

「このアルバムの曲はどれも素晴らしい。どこかへ連れて行ってくれる。アルバム全体がひとつの雰囲気を醸し出している。現実逃避できるし、ファンタジーでもある」

■The Mothers of Invention, Freak Out!

「フランクは自由の体現だった。彼は自分のボスだった。言い訳をせず、誰かが自分のために何かしてくれるなどとは期待していなかった。彼は常に創作活動を行い、そのほとんどの時間、笑いながらそれをしていた。

（ザッパが当時としては前代未聞であったダブルアルバムでデビューしたことについて）

一見、勇気がいるように見えるが、フランクにとっては勇気など必要ない。そんなことはどうでもいい。自分はこれをやる。それだけ。勇気など超越しているんだよ。

（『 Freak Out!』は）アルバム・ジャケットに惹かれて買ったんだ。名前も噂も聞いていたし、“これは何だろう？”と思ったので、買わざるを得なかったんだ。自分にとっては大金だったから、リスクもあった。でも買って聴いてみたら信じられなかった。まるで天国がコップの中に入っているようだった。他のどんなものとも違う音が聴こえただけで、それだけで十分だった」

■Original Motion Picture Soundtrack, West Side Story

「これは歴史的なメロディだ。スティーヴン・ソンドハイムは史上最高の作詞家であり、まさにレナード・バーンスタインの本領が発揮された作品だ。ここに収められた楽曲は、まさに彼そのものであり、彼の最高傑作だ」

■Led Zeppelin, III

「レコードを聴く際の最大の体験の1つは、アルバムのアートワークを愛でること。それも体験の一部だ。音楽に視覚的な雰囲気を吹き込む。このアルバムのジャケットを見ると、その世界に引き込まれる」