Shel Talmy (centre), The Who’s Keith Moon (left) and Pete Townshend (right) listen to a playback at London’s IBC Studios, October 1965
ザ・フー(The Who) の「My Generation」や
ザ・キンクス(The Kinks) の「You Really Got Me」などのヒット曲を手掛けたプロデューサー、
シェル・タルミー(Shel Talmy) が死去。米Varietyや米ローリング・ストーン誌は関係者や代理人に、タルミーが11月13日に脳卒中の合併症によりロサンゼルスの自宅で亡くなったことを確認しています。87歳でした。
ブリティッシュ・ビートのサウンドを代表するプロデューサーであったシェル・タルミーだが、生まれは米国のシカゴ。1937年生まれ。1950年代後半に音楽業界でのキャリアをスタートさせ、1962年にロンドンに移り、デッカ・レコードで働き始めた。
1964年にザ・キンクスのプロデュースを始め、同年に「You Really Got Me」をプロデュースした。ほか、「All Day and All of the Night」を含め、ザ・キンクスの初期のヒット曲の編曲とプロデュースを手がけた。
タルミーは、ザ・フーの初期のキャリアにおいて重要な役割を果たし、バンドを自身のプロダクション会社と契約させた。ザ・フー名義では最初のシングル「I Can't Explain」や代表曲のひとつ「My Generation」をプロデュースした。
タルミーがプロデュースを手がけた他のアーティストには、イージービーツ(「Friday on My Mind」)、マンフレッド・マン(「Just Like a Woman」)、チャド&ジェレミー(「Summer Song」)などがいる。また、タルミーはデヴィッド・ボウイのキャリア初期にも関わっており、ボウイの初期のシングルも手がけた。
タルミーは、のちにイーグルスやボブ・ディランのプロデューサーとなるグリン・ジョンズをエンジニアとして、のちにレッド・ツェッペリンを組むジミー・ペイジをセッション・ミュージシャンとして定期的に雇っていた。
タルミーは1979年にロンドンを離れ、米国に戻ってロサンゼルスに住み、その後も生涯にわたって音楽業界で仕事を続けた。
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