70年以上にわたってジャズのハートビートを刻み続けた伝説的なジャズ・ドラマー、
ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)が死去。ワシントン・ポスト紙や米ラジオ局WRTIが彼の娘であるレスリー・ヘインズ・ギルモアに、ロイ・ヘインズが11月12日にニューヨーク州オーシャンサイドで亡くなったことを確認しています。死因は明らかにされていません。99歳でした。
ビバップ以降のジャズシーンにおいて、最もクレジットされるドラマーの一人といっても過言ではないロイ・ヘインズは、1940年代から本格的な活動を開始し、10代後半にしてニューヨークに進出。ケニー・クラークやアート・ブレイキー、マックス・ローチといったモダン派ドラマーからの影響をうけながらも、独自のスタイルを築きトップ・ドラマーの座に。1950年代中盤にはサラ・ヴォーンの専属ドラマーとしても活躍。チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンクら、無数の巨星と共演した。力強いドラミングを裏付けるトップシンバルが特徴的で、的確にリズムをキープしながら各楽器奏者をジリジリと鼓舞するプレイが得意だった。