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グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア遺族公認 ガルシアの声をAIで再現 オーディオブック等をガルシアの音声で聞けるように しかも32言語で

2024/11/12 21:22掲載
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Jerry Garcia
Jerry Garcia
グレイトフル・デッド(Grateful Dead)の創設者のひとり、ジェリー・ガルシア(Jerry Garcia)の遺産を管理するエステートは、AI音声技術を開発するElevenLabs社と協力して、AI技術を用いてガルシアの声を再現しました。AIで再現された音声は、ElevenReaderアプリの「Iconic Listening Experience」に提供され、オーディオブック、電子書籍、記事、詩、ファンストーリー、PDFなどをガルシアの音声で聞くことができます。しかも、ビルボード誌の報道によると、英語だけでなく、32の異なる言語でガルシアの音声を聞くことができるという。日本語が含まれているかは不明です。

ElevenLabs社と有名なエステートがパートナーシップを結ぶのは今回が初めてではなく、同社のレパートリーには、すでにジュディ・ガーランド、ジェームズ・ディーン、バート・レイノルズ、ローレンス・オリヴィエなども含まれており、AIで再現された音声が「Iconic Listening Experience」に導入されています。

同社の広報担当によると、ElevenLabs社は「ジェリー・ガルシアのエステートと緊密に協力し、ガルシアの音声の再現が可能な限り本物らしく、彼のレガシーに忠実なものとなるよう努めました」という。

AIで再現されたガルシアの音声は、このほか、ガルシアの娘であるキーリン・ガルシアが共同設立したジェリー・ガルシア財団に関連する今後のさまざまなプロジェクトでも使用される予定で、それにはナレーション付きのドキュメンタリーやオーディオアート展示などが含まれる可能性があるという。

キーリン・ガルシアは今回の件に関して、こう話しています。

「私の父は、革新的なオーディオやビジュアル技術を取り入れた先駆的なアーティストでした。1990年代に、父は私にコンピュータやデジタルアート、ビデオゲームを紹介してくれました。コンサートツアーの移動中はゲームボーイで遊んでいました。家では、父が最初のデジタルアートを作成し、MIDIギターを設置したスタジオで、マッキントッシュで遊んでいました。テクノロジーの進化が続く中、ElevenLabsのAIオーディオ技術により、ファンは初めて、好きな本やその他の文字コンテンツを読んでいる父の声のレプリカを聞いたり、ストリーミングしたりすることが可能になるのです」