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プリンスのバンドに参加するためにオーディションを受けたが「ファンキー過ぎる」という理由で断られたギタリスト 当時を語る

2024/11/08 12:50掲載
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Ella Feingold
Ella Feingold
プリンス(Prince)のバンドに参加するためにオーディションを受けたが「ファンキー過ぎる」という理由で断られたギタリストがいました。ブルーノ・マーズらとの共演でも知られるセッション・ギタリストのエラ・ファインゴールド(Ella Feingold)で、彼女は米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、プリンスは彼女の演奏を「ファンキー過ぎて、エルトン・ジョンっぽさが足りない」と判断したため、不合格となったと振り返っています。

「2005年頃、彼からバンドのオーディションを受けてみないかと誘われたんです。ハリウッドヒルズにある彼の家に行って、数日間オーディションを受けました。

何かを弾いていたら、彼は嫌な顔をして“ファンキーすぎる”と言いました。いい意味ではなくて、彼は“No、No、No、ファンキーすぎる”という感じでした。私は“どういう意味?ファンキーすぎるって?”と思いました。

彼は“もっとエルトン・ジョンっぽく”とも言いました。私は“からかっているの?私をからかっているの?”という感じでした。もっとエルトン・ジョンっぽく弾けと言っているのかしら?  彼が言わんとしていたのは、ピアノのように左手をより重視して弾くことだと気づきました。それは、より多くのパワーコードにつながるのです」

残念ながら、彼女はプリンスの心をつかむことはできませんでしたが、それでもオーディションは味わい深い経験となったという。

「私は彼のテレキャスターMADCATやその他のギターを演奏することができました。それは人生のハイライトであり、決して忘れることのできない経験でした。

ギターストラップがすり切れていたのを覚えています。オリジナルのストラップだったはずです。弦高は非常に低く、ネックは長年の演奏で磨耗していましたが、とても快適でした。素晴らしい感触でした。他にもいくつか手に取ってみましたが、そのギターを手にした瞬間、“わあ、すごい、これは特別だ”と感じました」

ファインゴールドは、このオーディションの後、Jay-Zのアルバム『Kingdom Come』に参加し、ザ・ルーツ、ジャスティン・ビーバー、ケリー・ローランドと共演した後、ブルーノ・マーズのバンドに参加することになりました。ファインゴールドはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークがシルク・ソニック名義で2021年にリリースしたアルバム『An Evening with Silk Sonic』にも参加。このアルバムは第64回グラミー賞にて最優秀レコード、最優秀楽曲、最優秀R&Bソング、最優秀R&Bパフォーマンスを受賞しました。