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マイケル・ジャクソン「Beat It」のレコーディングをギタリスト3人衆のひとり、ポール・ジャクソン・ジュニアが回想

2024/11/06 13:46掲載
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Michael Jackson - Beat It (Official 4K Video)
Michael Jackson - Beat It (Official 4K Video)
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)「Beat It」にはエディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)ポール・ジャクソン・ジュニア(Paul Jackson Jr.)というギタリスト3人が参加しています。ポールは米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、「Beat It」のレコーディングを振り返っています。

Q:ジャクソン5との仕事がマイケル・ジャクソンとの仕事につながりましたよね。彼がスターになることはわかっていましたか?

「マイケルに出会ったのは彼が19歳くらいの頃で、彼はすでにスターだった。デスティニーのレコードで一緒に仕事をして、その後、ジャーメイン・ジャクソンと多くの仕事をすることになった。作曲やプロデュース、ギター演奏などをね。

彼らと一緒に“This Place Hotel”という曲を作った。スタジオにいると、マイケルが“君に弾いて欲しい”と言ってきた。彼は自ら歌ってギターソロのメロディを小さなカセットテープに録音していた。僕はそのテープを聴いて、フレーズごとにそれを覚えた。“This Place Hotel”のソロは、マイケルが実際に歌ってくれたものなんだよ」

Q:エディ・ヴァン・ヘイレンやスティーヴ・ルカサー(ルーク)も参加した『Thriller』の制作について教えてください。

「実は『Thriller』での仕事はマイケルとはあまり関係がなかったんだ。クインシー・ジョーンズとの付き合いの方が大きかった。僕はジェームス・イングラムのアルバム『It's Your Night』の制作を手伝った後、クインシーが『Thriller』の制作を始めたので、彼に呼ばれたんだ。

“Beat It”が面白かったのは、ギタリストのデヴィッド・ウィリアムスが演奏したデモがあったから。僕がやったのは、ベースライン、コーラス、ヴァースをダブルにしたこと。ルークはヴァースの副旋律を演奏し、もちろんソロはエディ・ヴァン・ヘイレンが担当した。その他のギターはスティーヴ・ルカサーと僕の演奏だよ」

Q:あなたはルークやエディとスタジオと一緒にスタジオにいたのですか?

「いいえ、彼らとは会ったことがない。それはセッションによって違う。ルークと一緒にスタジオにいたこともあるし、3人のプレイヤーがセッションに参加したこともある。音楽やアプローチによるよ」

Q:マイケルはギター・サウンドに関して多くの意見を出したのでしょうか、それともほとんどクインシーを通して伝えられたのでしょうか?

「あのアルバムでは、そうではない。“The Lady in My Life”という曲があるんだけど、ロッド・テンパートンが僕にオクターブを弾いてほしいと言うから、ウェス・モンゴメリーみたいに親指で弾いたんだ。“P.Y.T.(Pretty Young Thing)”のリズム・パートは僕が考えたんだけど、クインシーが僕をスタジオに入れて“作って”とだけ言った。そういうパートは全部、僕が考えたんだよ」