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ブラック・サバスのトニー・アイオミ、メタルの創世記に重要な役割を果たしたギブソンSG“モンキー”を買い戻すことができず

2024/11/01 14:33掲載
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Tony Iommi
Tony Iommi
ブラック・サバス(Black Sabbath)トニー・アイオミ(Tony Iommi)は、サバスの初期アルバム(4枚~5枚)で演奏し、ヘヴィメタルの創世記に重要な役割を果たしたエレキギター、ギブソンSG“モンキー”を現在所有していません。このギターを引退させると決めた後、彼はハードロック・カフェにこのギターを売却しましたが、その際、アイオミが望めば買い戻せるというオプションも付けていました。しかし、いざそれを再び手に入れようとしたところ、彼からギターを購入した従業員が亡くなってしまったため、買い戻すことはできなかったと語っています。

アイオミの革新的な演奏スタイルとトーンは、大幅に改造した1964年製のギブソンSG“モンキー”によって生み出されました。彼の輝かしいキャリアを通じて最も象徴的なエレキギターのひとつです。

アイオミはGuitar World誌の新しいインタビューの中で、このギターの現在の状況について話しています。

背景を説明すると、ギブソンSG“モンキー”は現在ハードロックカフェが所有しており、アイオミが、このギターを引退すると決めた際に同店が購入しました。アイオミは、倉庫でホコリをかぶらせておくよりも、ファンの目に触れる形で永遠に保存できる施設に引き継ぐことを考えて、ハードロックカフェに売却したと話しています。売却の際、条件のひとつとして、アイオミが望めば、最終的にギブソンSG“モンキー”を買い戻せるというオプションも付いていたという。

「ハードロック(カフェ)のために記念品をよく購入していた人物がイギリスに来て、俺を訪ねてきた。彼はいくつかを購入したいと言ってきたので、俺は構わないと答えた。モンキーSGは俺にとってあまりにも貴重な品だったので、それを引退させることにした。ツアーに持って行って傷つけられるリスクを負いたくなかったんだ。

もし俺がそれをまた欲しくなったら、彼に知らせれば同じ価格で買い戻せるという契約だった。十分に公平で、良い取り引きだと思った。

でも、彼が亡くなってしまったので、それでおしまい。ハードロックに連絡して、それを取り戻そうとしたが、彼らはその取り引きについて何も知らなかったんだ」

このギターがアイオミに正式に返却されることはありませんが、2020年にギブソンが新しいシグネチャーモデルを製作するために一時的に返却されたことはあります。オリジナルと同じ音にはならないかもしれませんが、アイオミに言わせれば、シグネチャーモデルはオリジナルとほとんど同じものだという。

「ギブソンはギターを正確に再現するために、ギターを細かく調べることが許された。彼らはレプリカを作った。50本ほど作ったと思うけが、俺はそのうちの2本を持っている。俺が所有していたギターとまったく同じで、今でもスタジオで使用している。オリジナルと同じような傷や凹凸があり、小さな猿のステッカーも付いてある。基本的には同じギターだよ」