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リッチー・ブラックモア、初期の愛用ギターはジム・マーシャルに説得されて購入 「グレッチなんて忘れろ。ギブソン335と比べたらおもちゃみたいなもんだ」

2024/10/31 13:37掲載
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Ritchie Blackmore and Jim Marshall
Ritchie Blackmore and Jim Marshall
リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)ディープ・パープル(Deep Purple)初期の頃、ギブソンES-335を愛用していました。本人の回想によると、もともとはグレッチのギターを購入するために楽器店を訪れましたが、その店のオーナーで、後にマーシャルアンプを立ち上げるジム・マーシャルに「グレッチなんて忘れてしまえ。335と比べたらおもちゃみたいなもんだ」と30分ほどかけて説得されてギブソンES-335を買ったという。ブラックモアは自身のYouTubeチャンネルで公開された最近のインタビューの中で、当時を振り返っています。

60年代初期、マーシャルはまだ楽器や機材を販売する小規模なビジネスマンで、ロンドンのハンウェル、アックスブリッジロード76番地にて、「Jim Marshall and Son」と呼ばれる家族経営の小さな楽器店を経営していました。近くには、ローリング・ストーンズやブリティッシュ・リズム・アンド・ブルースの発祥の地であり、ミュージシャンたちのたまり場でもあったイーリング・クラブがありました。

ジム・マーシャルがどんな人物だったかについて、ブラックモアは次のように語っています。

「ジムはとても気さくな人だった。彼はアンプについて何も知らなかったが、今ではどのバンドもマーシャルアンプを使っている。それを最初に作ったのは、アンプのことを何も知らない人物だったというのは面白いよね。彼はドラムの先生だった。俺はいつもそれをちょっと面白く感じているよ」

ブラックモアがマーシャルの店でギブソンES-335を購入したのは16歳の頃でした。このギターは、アウトローズからディープパープルの初期まで、60年代を通して彼のそばにありましたが、もともとは違うギターを購入する予定でした。ブラックモアはこう語っています。

「グレッチのジェットファイアーバードを買おうと思って行ったんだよ。30分ほど売り込みをされた後、彼は“グレッチなんて忘れてしまえ。335と比べたらおもちゃみたいなもんだ”と言った。 俺は“でもグレッチが欲しい。ジェットファイアーバードが大好きなんだ”と言うと、彼は“もっと年を取った時、ギブソンの335の良さが分かるようになるだろう”と言った。 それで、ギブソンを買って店を出たんだ!」

ブラックモアは、ギター代として30シリングを支払い、さらにアンプ代として30シリングを支払いました。当時としてはかなりの大金であったため、財布の中身はすっかり空っぽになってしまったという。「その週の生活費は何も残っていなかった」と振り返っています。