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『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のトランペッター、マヌエル・“グアヒーロ”・ミラバール死去

2024/10/31 08:56掲載
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Manuel 'Guajiro' Mirabal - Photo: Christien Jaspars
Manuel 'Guajiro' Mirabal - Photo: Christien Jaspars
世界各地のルーツ・ミュージックへの深い造詣で知られるライ・クーダー(Ry Cooder)が、キューバ音楽界の古老たちと作りあげたアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)』(1997年)。この作品に参加したキューバ人アーティストのひとり、トランペッターのマヌエル・“グアヒーロ”・ミラバール(Manuel 'Guajiro' Mirabal)が死去。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのSNSアカウントが発表。91歳でした。

以下、声明より

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのトランペッター、マヌエル・“グアヒーロ”・ミラバールの訃報に接し、BMGとWorld Circuit Recordsは深い悲しみに包まれています。

1933年5月5日にキューバで生まれたマヌエルは、キューバのポピュラー音楽界で最も影響力のあるトランペッターの一人となりました。

グアヒーロは、キューバの最も重要なバンドのひとつであるOrquesta Riversideで活動し、リードシンガーのティト・ゴメスから、彼の田舎出身であることから“グアヒーロ”というニックネームを付けられました。彼は長年にわたり、キャバレー・トロピカーナのオーケストラおよびキューバ国営ラジオ・テレビ局のオーケストラのメンバーとして活躍しました。71歳でソロデビューアルバムを録音する前には、イブラヒム・フェレールやオマーラ・ポルトゥオンドとともに、ツアーやレコーディングを数多く行いました

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのエグゼクティブ・プロデューサーであるニック・ゴールドは“マヌエル・グアヒーロ・ミラバールは偉大なアーティストであり職人であり、そして素晴らしい人物でした”と語っています。

“Chan Chan”、“Dos Gardenias”、“El Camino A La Vereda”、“Cuarto de Tula”などの名曲でブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに素晴らしい貢献をした彼の功績は、シンガーたち自身と同様に象徴的なものです。真のアンサンブル・ミュージシャンであった彼は、脚光を浴びることを嫌がりましたが、自分が愛するキューバ音楽を世界に広めることに喜びを感じていました。彼は、仲間のミュージシャンや友人、家族から愛されていました。彼の音楽は永遠に生き続けるでしょう」