Ozzy Osbourne and Zakk Wylde - Photo credit: Mark Weiss Photography
ザック・ワイルド(Zakk Wylde)は、
オジー・オズボーンの(Ozzy Osbourne)オーディションについて振り返り、オジーは音楽のキャリアを追求していなかったら、素晴らしいコメディアンになっていたはずだと話しています。
ザックによると、伝説のロックフォトグラファー、マーク・ワイスの友人だったデイヴ・フェルドという男が、ザックとオジーの橋渡し役となったという。デイヴは、ザックのかつてのバンド、ZyrisがクラブClose Encounterで演奏しているのを観て、すぐにザックに好感を持ち、ザックのデモテープをオジーの妻でありマネージャーでもあるシャロンに届くよう、マーク・ワイスに渡すことを申し出たという。
ザックは最近のポッドキャスト「Lipps Service」のインタビューで、こう話しています。
「彼は“おい、オジーのオーディションを受けようと思ったことはないのか?”と言った。俺は“実は、先日ジミー・ペイジとピザを食べに行こうかと思っていたところなんだ”と答えたよ(笑)。デイヴは“もしテープがあるならマークに渡せるし、うまくいけばマークがオズボーン夫人に渡してくれるかもしれない”と言っていた。俺はガソリンスタンドで働いていたので、失うものは何もなかった」
結局、ザックはそのテープを作りました。それから、彼の妹が実家にあったポラロイド写真を使ってザックの写真を2枚ほど撮影しました。
オジーは通常、デモテープを関係者に聴かせて、ふるいにかけているそうですが、ザックのテープはシャロンの手に直接渡ったため、そのプロセスを回避できたという。また、オジーはが若いザック・ワイルドとランディ・ローズが似ていることにすぐに気づいたとも話しています。
「彼はただ、その写真を見て“この子を見てみろよ。この子はランディ・ローズが大好きに違いない”と言っていたらしい。俺はオジーに会いに行った。するとオジーは“前に会ったことがあるかな?”と言っていた。そのあと、思い返して“いや、それはキッチンテーブルに置いてあった、あの(ザックの)写真だったな”と言っていた」
オーディションの間、バンドのメンバー全員が彼に対してとても親切だったことを思い出しながら、ザックは緊張よりも興奮していたと振り返っています。
「緊張よりも興奮していたと思う。ただただ“すげえ!”という感じだった。翌日ぐらいにはオジーもやって来た。俺は“オジーだ、信じられない!”という感じだった。すると彼は“ザック、ただただ心で演奏してくれ。それからパンツを替えろ。何かすごく臭いぞ”と言ったんだ(笑)」
当時の雰囲気について、ザックは次のように話しています。
「ヤバかった。笑いが絶えなかった。床に倒れ込んで笑い転げているような状態だったから、よくもまあ、あれだけのことができたものだと思うよ。だって、オジーは史上最高のフロントマンの1人で、最高のロックシンガーの1人じゃなかったら、素晴らしいスタンドアップ・コメディアンになっていたはずだからね」