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クエストラヴ「プリンスと言えば、皆はヴォーカリスト、ソングライター、ギタリストを思い浮かべる。でも、彼のベース演奏は文句なしに最高なんだ」

2024/10/30 14:02掲載
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Prince
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ザ・ルーツ(The Roots)クエストラヴ(Questlove)は「プリンス(Prince)と言えば、みんなはヴォーカリスト、ソングライター、ギタリストを思い浮かべる。でも、彼のベースプレイは、文句なしに最高なんだ」と語るインタビュー映像が話題に。ドキュメンタリー映画『Finding the Funk』のアウトテイクで、クエストラヴは特に、ザ・タイムの楽曲「777-9311」がお気に入りのようで、この曲が過小評価されているベーシストとしてのスキルに光を当てるものだと語っています。

「みんなプリンスと言えば、ヴォーカリスト、ソングライター、ギタリストを思い浮かべる。でも、彼のベースプレイは、文句なしに最高なんだ。

プリンスにとって彼自身がライバルであったことは周知の事実。ザ・タイムは、ミネアポリス出身の6人がスタジオでファンキーに演奏していたと想像したいところだけど、ザ・タイムの最初の3枚のアルバムはすべてプリンスが演奏していた。

(セカンド・アルバム『What Time Is It?'』からのリード・シングル)“777-9311”での彼のベース演奏は......僕にとっては、史上最も大胆なファンク・ソングのひとつなんだ」

その大胆さとは、プリンスがファンクの定石である「The One」のルールを破ったことに由来すると、クエストラヴは説明しています。

「The One」は、ファンクは1拍目が重要だという、ファンクの帝王ジェームス・ブラウンの言葉から生まれた、ファンクにとってのリズムの極意。JBはバンドメンバーに対して「1拍目を強調」させ、1拍目に相当こだわってあのグルーヴを作っていました。

クエストラヴはこう続けています。

「“777-9311”のThe Oneなのはハンドクラップだけ。他はすべて違う。まるで、The Oneの静寂がファンクであるかのように。この曲がトップ10入りのヒットとなり、人々が簡単に理解できるという事実は…僕には不可解だよ。“777-9311”はファンクのグルーヴであり、彼の最もファンキーなグルーヴのひとつだ。実験的なグルーヴだよ」