HOME > ニュース >

手塚治虫のライフワークともいえるマンガ『火の鳥』初の大型展覧会が開催決定

2024/10/29 13:38掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
<手塚治虫「火の鳥」展キービジュアル> ©Tezuka Productions
<手塚治虫「火の鳥」展キービジュアル> ©Tezuka Productions
手塚治虫のライフワークともいえるマンガ『火の鳥』初の大型展覧会が開催決定。<手塚治虫「火の鳥」展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴->が、2025年3月7日(金)~5月25日(日)に東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されます。

以下インフォメーションより

 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)では、2025年3月7日(金)から5月25日(日)まで、手塚治虫「火の鳥」展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-を開催いたします。数々の名作を生みだした手塚治虫が、みずからのライフワークと宣言したマンガ『火の鳥』は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥“火の鳥”を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編です。過去と未来を交互に描きながら、「生と死」「輪廻転生」といった哲学的なテーマを縦横無尽に表現した本作の壮大な世界観は、今もなお人々の心をとらえてやみません。

 本展では、生物学者・福岡伸一氏が企画に携わり、30年以上の長きにわたって執筆された壮大な叙事詩を読み解きます。さらに、本展のキービジュアルは、グラフィックデザイナー・佐藤卓氏が担当。時空を超えて存在する超生命体“火の鳥”を中心に、赤と黒を基調としたインパクトのあるデザインです。

 『火の鳥』の連載開始から70年が経過した今、福岡氏を道先案内人として、新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚治虫が生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを探求します。

※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記です。

【企画・監修:福岡伸一氏からのコメント】
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』。テーマは「生きること、死ぬことの意味は何か」。人間にとって最も深遠な問いです。全編にわたって不死鳥“火の鳥”が登場し、生に執着する人間を翻弄しながら物語を動かします。そこでは、あらゆる生命が常に姿と形を変えながら、連綿と受け継がれていく輪廻転生の生命観、汎神論的な世界観が示されます。これは、生命が絶えず自らの破壊と創造を繰り返しながら、エントロピー増大の法則に抗い続けている「動的平衡(どうてきへいこう)」であるとする私の生命論とぴたりと重なります。

本展の狙いは、動的平衡の視点から火の鳥の意味を読み解くことにあります。そして、手塚治虫が描くことを約束しながら果せなかった物語の結末を想像してみたいと思います。ぜひご期待ください。

【開催概要】
◆展覧会名:手塚治虫「火の鳥」展

-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-

◆会期:2025年3月7日(金)~5月25日(日)

◆会場:東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)

◆開館時間:未定

◆入館料:未定

◆主催:東京シティビュー

◆企画協力:手塚プロダクション

◆企画・監修:福岡伸一

◆問い合わせ:東京シティビュー 03-6406-6652(受付時間 10:00~20:00)

※その他の詳細情報は、順次公開予定です。