HOME > ニュース >

デペッシュ・モードの転換点となったアルバム『Black Celebration』についてデイヴ・ガーン語る

2024/10/28 21:23掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Depeche Mode / Black Celebration
Depeche Mode / Black Celebration
デペッシュ・モード(Depeche Mode)の転換点となったアルバム『Black Celebration』(1986年)について、フロントマンのデイヴ・ガーン(Dave Gahan)は、英サイトLouderのライターに数年前に語っていました。同サイトにて、そのインタビューが公開されています。

通算5作目のスタジオ・アルバム『Black Celebration』によって彼らはポップな始まりから離れ、ヒットシングルを追及しないという彼らの決断をより一層評価させます。

「『Black Celebration』によって、僕たちはイギリスの音楽シーンで起こっている他のものとはまったく無関係であり、自分たちのやりたいことをやっているだけなんだと本当に実感したんだ。

初めて『Black Celebration』から数曲をラジオ・プロモータのニール・フェリスに聴かせた時の彼の反応は…面白かったよ。興奮していたか? いや、まったく逆だよ。“ラジオ用の曲はどこにあるんだ?”という感じだった。それは自分たちのやりたいことではないと僕らは気づいたんだ。

その頃には、ヨーロッパでかなりのファンを獲得していた。彼らは僕らのアルバムを評価してくれていた。僕らにとってより重要なのは、作品を作り続け、作品を作り上げることだった。

最初の数年間は、何でもやっていた。“土曜日の朝に(イギリスの子供向けテレビ番組)Swap Shopに出演してくれ”と言われるのに、いつも違和感を感じていたし、いつも場違いだと感じていた。ティーンエイジャー向けの番組はすべて変な感じだったけど、僕たちが“Just Can’t Get Enough”と“New Life”というヒットシングルを数曲出したため、かなり早い段階からそれはあった。

何年も経った今、僕らはオリンピック・スタジアムを満員にできるバンドになったけど、ヒット曲はあまりない。(イギリスの)みんなは“ああ、そうそう、Just Can’t Get Enoughね”と言うけど、それ以降の曲は覚えていないんだ。

世界の他の地域では、幸運にもライヴ活動を続けることで、徐々にファンやフォロワーを増やしていった。その多くは、アルバムとかの作品ではなく、僕たちのライヴ・パフォーマンスから生まれたものだ。僕たちはまるで2つの異なるバンドのようだね」