ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears)が1985年にリリースした2ndアルバム『Songs from the Big Chair(邦題:シャウト)』は、「Everybody Wants to Rule the World」「Shout」などのヒット曲を生みましたが、メンバーによると「寄せ集めアルバム」でした。
彼らは新作として、スタジオ録音の新曲4曲を含んだライヴ・アルバム『Songs for a Nervous Planet』をリリースしました。彼らはSuperDeluxeEditionの新しいインタビューで、なぜ変則的なアルバムを制作したかを話す中で、『Songs from the Big Chair』について振り返っています。
Q:この新曲4曲でスタジオ・アルバムの半分くらいは完成していますよね? 『Songs From The Big Chair』の時のことを考えたら。ローランドが言っているのは、ただタイミングが合わなかったということでしょうか。時期尚早だったということですか?
ローランド・オーザバル: 「良い例えだね。『The Tipping Point』は『The Hurting』のようなもので、『Songs For A Nervous Planet』は『Songs From The Big Chair』か。
『Songs From The Big Chair』は寄せ集めだった。そうは思えないかもしれないが、本当にそうだったんだ。B面の“Broken”みたいな曲やライヴ音源があって、それからイアン(スタンリー)が持っていたインスト曲“Listen”もあった。寄せ集めだったんだ。同じことをしてもよかったんだけどね」
Q:寄せ集めのアルバムとしてはうまくいったと思うけど...
ローランド・オーザバル: 「とてもうまくいったよ。特定の曲のおかげでね...」
カート・スミス: 「...特定の曲のおかげでね。妙な話だけど、そういう風にまとめられたという意味では、“Listen”のような曲はあのアルバムにとって非常に重要なんだ。寄せ集めだったけど、うまくいった。3つの大ヒット曲があったから、残りの曲は深みがあって、少し変わったものでなければならなかった。それで“Broken”や“Listen”が収録された。すべてをまとめている接着剤のような役割を果たしているのは、実は“The Working Hour”なんだよ。あのアルバムの中で唯一問題があるのは“Mother's Talk”。あとは満足している。理由は、あの曲にはたくさんのヴァージョンがあるから」